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INTERVIEW

Japanese

The Winking Owl

2017年05月号掲載

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Member:Luiza(Vo) Yoma(Gt) KenT(Dr)

Interviewer:石角 友香

-(笑)KenTさんも、加入時は"元気な10代"って感じだったのが。

Luiza:こないだ20歳になったもんね。

KenT:やっと。いろんなものが良くも悪くもリアルになってくるんで、"怖いな~"と(笑)。でも"怖いな"と思えるぐらい現実が迫ってくる反面、楽しいことが際立って、すごく貴重な時間と思えるようになってきたので。ライヴしてる瞬間だけは、"楽しい"と思えるんですよ。誰にでもある話だと思うんですけど、そういうのがここ数ヶ月で見えました(笑)。

-すごい変化。

KenT:それに今回、自分が叩いた音源っていうのを抜きにして、いい曲だなと思えるので、このミニ・アルバムはすごく聴いてますね。聴いてる瞬間は自分のバンドってことは忘れてると思います(笑)。

-それはすごくいい作品ってことでは?

KenT:今までで一番聴き込んでると思います。歴代の関わった音源の中でも。それぐらい何も考えずに聴くこともできるし、いろいろ考えながら聴くと、すごくじんわりくるし(笑)。


ロック・バンドということを掲げているので、常に反骨心は入れていきたいと思っています


-たしかに。そして、ラストの「Everyone Has A Story」(Track.8)は、"ほんとそう!"と思う現代的なテーマですね。

Luiza:SNSを題材として使って、自分が日頃感じてることを書いた内容ですね。

-そういうことを無視するんじゃなくて、いちいち嫌だなと思う方ですか?

Luiza:うーん、なんか鼻につきますね(笑)。私、SNSはあんまり使わない方で、どっちかというとメールより手紙の方が嬉しいなと思うので。たまに見ると楽しいですけどね。でも私情とか、なんでもかんでもネット上で会話することがよくわかんないというか。私はシャイなタイプなので、すごいよね?

KenT:"私は向いてない"って言ってますよね(笑)。

Luiza:みんなに"もっと写真とか上げればいいのに"って言われるんですけど、"いやー、恥ずかしいよ"みたいな(笑)。

-割り切れない?

Luiza:割り切れない。上げたらすべてを知られちゃうんじゃないか? とか、なんか落ち着かないなっていう。

KenT:でも最近多い方ですね、前と比べると。

Luiza:頑張ってる(笑)。実は、KenT君の写真を見て写り方とか勉強してる。"あ! こうやって自撮りするんだ、うまいなぁ"みたいな(笑)。

-(笑)Luizaさんは歌うっていう表現があるから、"私を見て"みたいな承認欲求がないんじゃないですか?

Luiza:そうですね。でも、芸能界とかテレビの世界でもあるじゃないですか? 全体の1ミリぐらいのことしか見てない情報なのに、そこばっかり突くじゃないですか。別にいいかもしれないけど、それだけじゃないのになんでそんなに盛り上がるんだろうって、気になっちゃいますね。だから、ロック・バンドって掲げているので、反骨心を入れたいなというのは常々思ってます。これがジャズだったら入れないけど(笑)。

-(笑)生き様みたいなものを反映した作品が出るとなってくると、バンドに対して気持ちを投影できる部分が増えると思います。

Yoma:自分たちも以前よりそういうふうに考えてます。前はもっと"いい曲作っていい音源作んなきゃ"っていう気持ちが一番に来てたんですけど、経験したことで、人間的な部分を出せたかなっていうのはすごく思ってます。なんで、ミニ・アルバムからはライヴでまだ1曲しかやってないんですけど、自分で演奏するときも以前の曲よりも感情を込められるようになった気がしてますね。