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INTERVIEW

Japanese

SILENT SIREN

2017年05月号掲載

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Member:すぅ(Vo/Gt) ゆかるん(Key) あいにゃん(Ba) ひなんちゅ(Dr)

Interviewer:岡本 貴之

-こういう、タメのあるミディアム・バラードと疾走感のある曲だと、どちらの方がバンドとして演奏するのが難しいんですか?

すぅ:こっちの方が難しいんじゃないですかね。

ひなんちゅ:自分の中で"カッカッカ"っていうリズムを感じていないとズレるし、タメるところが長いし、そこのタメがズレると全体的に曲がよれるので。ゆっくりな曲の方が難しいですね。

あいにゃん:音数が少なかったり、休符があったりする方が、それすらも音符としてみんなで保っていかないといけないので。ただ、それを意識することで、よりグルーヴが生まれたり変わったりするんですよ。難しいと言うものの、レコーディングは結構順調にいったのでよかったです。

-「あわあわ」はあいにゃんさんが作詞ですね。どんなテーマで書きましたか。

あいにゃん:この曲はNHK Eテレの"すイエんサー"という、小中学生向けの若い女の子たちが謎を解決していくような番組のエンディング・テーマになっているんですが、番組を見てそのイメージに寄せたところもありつつ、ライヴでも盛り上がれるように試行錯誤して作りました。

-すごく楽しい曲ですけど、レコーディングも楽しくできました?

あいにゃん:レコーディングもすごく楽しかったです。番組の科学的なイメージなんですけど、自分たちでいろいろと音を作ってみようっていうことになって。小さい子が真似できるように、お家にあるようなものでいろいろ音を出して録ってみたんです。例えば、紙コップを口に当てて"awa awa awa~"っていうのもエコーを効かせてみたり。風船を割ったりクラッカーを鳴らしたりとか、4人全員でグラスに水を注いで量を変えて音程を作って、イントロの"カンカンカンカン"に合わせてスプーンで演奏したり、各々"自分はこういう音を出したい"というのを持ち寄って録音しました。ゆかるんもいろいろやっていて、ガチャガチャのケースにお米を入れてシェイカーを作ったりとか。

ゆかるん:ゴミ袋を丸めて"シャッシャッシャッ"っていう音を出してみたりとか、楽しかったですね。みんなでアイディアを出し合って。誰のお家にもあるものなので、この曲を聴いた小さい子がお家にあるものでお母さんと一緒にやってみようとか、そういうこともできるので。聴いてくれたあとにみんなが真似してくれるんじゃないかっていうワクワクがありました。

-へぇ~! それは面白いですね。そういうレコーディングの様子を、今後動画とかで見られたりはするんですか?

すぅ:あぁ~、撮ってたといえば撮ってたけど、公開するかはわからないです。

ゆかるん:すっぴんだったんで......。

一同:あははははは(笑)!

あいにゃん:音源だと意識しないとわからないかもしれないですけど、ぜひそこは意識して聴いてほしいなと。楽しくパーティーみたいに作って、楽しく演奏している曲です。

-ポップな曲ですけど、サウンドはラウドな感じですよね。

すぅ:そういう違う楽器の音が聴こえるからこそ、バンド・サウンドが映えるのかなって思います。クボ君(※作曲編曲担当のクボナオキ)がこういうパターンで持ってきたときは"いいぞ"って思いました。私たちも楽しんで曲をやりたいので、子供向けの曲ではあるんですけど、大人も楽しんで聴ける、ライヴでもキッズたちがそこでテンションが上がるような感じの曲になったんじゃないかなって思います。

-カップリング曲の「Kaleidoscope」(Track.3)はすごくキメの多い曲で、新しいものを感じさせますね。

ひなんちゅ:「AKANE」と「あわあわ」はそれぞれテーマ・ソングということでテーマが決まっていたから、3曲目は自分たちの好きなようにやっていいよっていうことで。最初、「Kaleidoscope」はスタッフの方に"どうノッていいかわからない"って言われたんですけど、"この曲を夏フェスでやりたい"っていう、うちらの強い希望で入れました。夏フェスって、初めて私たちを見る方が多いので、わかりやすくてキャッチーな曲がいいと思うんです。「チェリボム」、「ぐるぐるワンダーランド」、「ビーサン」とか、"手を上げてー!"とか"これやってくださーい!"とか。この曲はそういう感じじゃないんですけど、一番うちらとなかなか意見が合わないゆかるんが(笑)、"この曲、夏フェスでやってる感じが想像できる"と言ってたので、"あ、ゆかるんが言うならたぶん大丈夫だ"ということで、じゃあやろうと。結構意外でしたね、ゆかるんが"「Kaleidoscope」いいじゃん"っていうのが。

すぅ:うん、意外だった!

ゆかるん:意外だったってみんなに言われました(笑)。

ひなんちゅ:ゆかるんは、ポップでかわいらしい曲とか恋愛のしっとりした曲とかの方がロックな曲よりも好きなんですよ。うちらはちょっと偏っているので(笑)、一般的な意見というか、そういう人でもいいって思う曲がいいなと思って。しかも、夏フェスに良さそうっていう意見だったので。

ゆかるん:この曲を聴いたときに、野外で歌っていてみんながノッている光景が浮かんできて。ノリにくい、というスタッフさんの意見もあったんですけど、私的にはこれは絶対ノれると思って。ロックなキメもちゃんと入っているけど、サビはすごく気持ち良くて。たぶん、最初から最後まであの感じでキメが入っていたら聴いてる方も疲れちゃうんですけど、最初にキメがあってサビが伸びやかな感じで気持ちいいなって。この曲はアレンジが10何種類かあって、キメがなくて最初から最後まで伸びやかな感じで気持ち良く終わるアレンジと、キメがもっといっぱい入っているもの、それを組み合わせたものとか、いっぱいあったんですけど、その中からこのアレンジになったんです。ギター・ソロのメロディもすごく好きで。アウトロでは私がキーボードでそのメロを弾いているんですけど、カッコいいし気持ちいいし、聴き心地のいい、身体が自然に動くような、野外で聴きたい曲だなって。