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INTERVIEW

Japanese

Heavenstamp

2017年05月号掲載

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Member:Sally#Cinnamon(Vo/Gt) Tomoya.S(Gt/Cho)

Interviewer:高橋 美穂

Sally#Cinnamonの名前の由来が、THE STONE ROSESの名曲であるところも含めて、洋楽ファンからも注目されている2人組バンド Heavenstamp。このたびリリースされる2ndフル・アルバム『天国印鑑を聴きなさい』は、そんなこれまでの彼らのルーツを生かしながら、日本語詞の深みも増した1枚になっている。Skream!では満を持して初インタビュー。前作から今作に至るまでの5年間に何があったのか? ふたりに訊いた。

-今作のテーマはありましたか?

Sally:なんせ5年ぶりのアルバムなので、とにかくいい音楽を集めたアルバムを作ることを第一に考えました。

Tomoya:歌詞も、デビュー当初は響きが曲に合ってればカッコいいからOK! って思ってましたけど、今は聴いた人がどういう気持ちになるのかとか、裏の意味も汲み取れるような歌詞にしようとは話し合っていました。

Sally:Superflyさんに歌詞を提供するようになったんですけど、Superflyさんもファンもみんなが喜べる歌詞にしようと思ったときに、果たしてHeavenstampではそういうことを考えられているのかな? と立ち返って。私の歌詞で聴いてくれる人の人生に寄り添いたいな、と思えるようになったんです。あとは5年も活動していると、各地をライヴで細かく回って、よりお客さんとの距離が近くなったので、こんなふうに私たちの音楽を思ってくれる人がいるということに気づけて、それも大きな支えになりました。

-この5年間が詰まっているんですね。

Sally:そうですね。曲も、もっとたくさん作っていたんです。

Tomoya:今作に入れたジャッジのポイントは、ご飯で言えば食べておいしいっていうところだけですね(笑)。時間をかけたかどうかとか、食材が何かとかはどうでもいいっていうか。

-それって、ポップ・ミュージックには大事な反射神経ですよね。あと、「愛を込めて、ウェンディ」(Track.1)で特に思ったんですが、歌詞の題材はどういうところから見つけてくるんですか?

Sally:ウェンディは"ピーター・パン"の話の中ではしっかり者で、この歌詞のように白馬の王子様を待つようなことはしない女性じゃないですか。でも、真逆にしてみたんですね。というのも、前にニュースで見た、"若い女性の将来の夢は?"というアンケート結果の1位が専業主婦で、理由が豪華なランチを食べてエステ行って、ヨガに行って......っていうことをしたいからって言っていて。ウソでしょ!? って(笑)。この歌詞はそこから始まったんです。それじゃダメなんじゃないか? っていう女性を演じてみたっていうか。私も、誰かに何かをやってもらってなんとかなるって思っていやしないか? って自問自答しなければいけないなって。

-さっきTomoyaさんが言っていたように、裏に意味があるんですね。

Sally:そうですね。なにしろ、読んで面白い作品にしたかったので。あとは、できるだけ韻を踏むようにしてあります。そのままだと取っ散らかると思ったので。

-歌詞も隅々までこだわっているんですね。

Sally:ありがとうございます。楽曲至上主義というところは変わらないんですけど、どうでもいい歌詞をつけるとそれも半減してしまうと思うので、気をつけましたね。

-また、曲もアグレッシヴなバンド・サウンドでカッコいいですね。

Tomoya:でも、これは4人編成でやってそうなことを、僕がバスドラとベースで、Sallyがギター・ヴォーカルで足に鈴も付けてやっているんです。ライヴでは、ハンドクラップはお客さんに参加してもらって。