Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

INTERVIEW

Japanese

RED EARTH

2017年03月号掲載

いいね!

Member:寺澤 尚史(Vo/Gt) キヨ(Sax/Vo) フェアリー(Dr/Vo)

Interviewer:岡本 貴之

-勝つために、音楽とは関係ないこともやっている?

寺澤:いろいろやっちゃうのは敵を倒したいからなんやろうなって思います。

キヨ:僕ら、バッシングされることもあると思うんですよ、原付でフジロックに行ったり、アー写をパクったり。新しいことをやると、出る杭は打たれるけど、それが敵なんじゃないかなって。彼(寺澤)は新しいことをやりたいんやろうなって、一緒におって思いますね。

-今は何かあるとすぐに謝罪しなきゃいけなくなるような世の中ですが。

寺澤:1回、謝りたいもんな? 今まで怒られたことがないんですよ。だから誰かに怒られてみたい。

-怒られるということは、存在が気にされている証拠ですもんね。今はまだそこまでいってない?

寺澤:全然。だって、1stアルバム(2016年リリースの『RED EARTH I』)のジャケのドリフターズのやつ(※"ドリフ大爆笑"オープニングの図)も志村けんさんとかが怒ってこないかなって思ったけど、僕らまだそこまで届いてないんで。怒られたいで~、加トちゃん(加藤茶)とかにも。

-憧れてるものにアピールしていきたいっていう気持ちがある?

寺澤:やっぱり好きなんで。僕ら好きなものしかやっていないんですけど、それが伝わったらオモロいよねって。

-実際、ANDREW W.K.には届いたわけですもんね。

キヨ:たしかに(笑)。

寺澤:届くこともあるんやなって、自分たちが驚きました。あと、僕ら"水曜どうでしょう"が大好きなんですよ。原付でフジロックに行ったのもそうですし、最近はサイコロの旅をしたりとか。だから、いつかディレクターの藤村(忠寿)さんとか大泉洋さんとかに怒られへんかなって思ってるんですよ。北海道は行きたいですね~! HTB(北海道テレビ)の裏の公園で撮影したい。ライヴじゃなくてもいいからあれをやるためだけに北海道に行きたい。

-バイオグラフィには、結成当初に"フランス遠征"っていうのがありますけど、これはどういうことですか。

寺澤:なんかオモロいことをしたいなって考えたときに"外国行ったらええやん!"みたいなノリで。僕らフランス語も英語も話せないんですけど、とりあえず行ったらオモロいやんって思って行ったら、オモロいんですよ、これが!

-(笑)フランスで何をしてきたんですか?

寺澤:歌いましたよ。フランスって歌えるとこもあるから。そこで歌って、フランス人と仲良くなって。"ONE PIECE"って、みんな誰とでも言語関係なく喋れるでしょ? それと同じで、フランスに行ったらすぐ仲良くなれたんですよね。冒険しているから。友達もいっぱいできました。

-RED EARTHの冒険が行き着く先はどこなんでしょうか。

寺澤:SMAPですかね~。

キヨ:ドリフターズじゃないんや(笑)。

寺澤:いや、SMAPの座が空いたからさ。"俺らや~ん"と思って。

キヨ:ジャニーズがたくさんおるやろ(笑)。

-ドリフターズとかSMAPみたいな、総合エンターテイメント的なグループになりたいということなんですかね。

寺澤:そうですね、なんでもやれた方がオモロいと思うので。演劇も1年間で4回やったときがあって、オモロかったんですよ。自分らで脚本書いて、演技もして。

-その演劇に出てた人たちは、音楽の方でも関わっている人たちが中心なんですか。

寺澤:基本的にはそうですね。他にも出ている人はいますけど、その人たちもRED EARTHの一員なので。

-じゃあ、RED EARTHに入れてくださいって言ったら入れるんですか?

寺澤:基本的にインパクトがあれば大丈夫です。楽器は関係ないです。冒険心がある奴であれば。

-このインタビューを読んでRED EARTHに入りたいという人が来る可能性もあると思いますけど、いいんですか。

寺澤:もう、やる気次第で。ちゃんと面談をして僕が冒険心を見ます。

-アルバムについて寺澤さんから伝えたいことがあればお願いします。

寺澤:このアルバムを聴いて、フォーク・ソングという音楽やということを、感じてほしいですね。感じられなくても、頑張ったら感じられるんで、それはみんなが頑張っていきましょう、という感じですね(笑)。"これはロックじゃない、フォーク・ソングだ"と思って聴いていただければきっとそうなると思います。

-でも資料に"ルール無用のロックバンドは現代のドリフターズ"とありますよ?

寺澤:これはたぶん、レーベルの人が言ったんじゃないですかね。なんかね、"元気でバカなロードムービー"とか、レーベルの人が言うてましたけど。まぁ、そう思われてるんやろうなって(笑)。

-あくまでも"フォークソングパーティ"だという。

寺澤:そうです。人間の思い込みってすごいと思うので、そこをフルに使ってほしいですね。あとはライヴを観てほしいです。笑わせられる自信がありますし、ライヴを観たら絶対元気になれると思います。