Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

INTERVIEW

Japanese

RED EARTH

2017年03月号掲載

いいね!

Member:寺澤 尚史(Vo/Gt) キヨ(Sax/Vo) フェアリー(Dr/Vo)

Interviewer:岡本 貴之

-キヨさんはどのタイミングで加入したんですか。

キヨ:3番目に入ったのが金髪のギタリスト、ハタケンなんですけど、その次に入りました。僕は小説を書いていたんですけど、ちょうど寺澤ちゃんがお酒を飲みすぎて入院していたんですよ。彼も小説を読むし書くので、周りに"あいつに読ませたら?"って言われて、届けに行って、そこから仲良くなったんです。それまではちょっと面識がある程度だったんですけど。そのときに、サックスを始めたことを彼に話したらRED EARTHに誘われたんです。

-サックスは始めたばかりだったんですね。

キヨ:そうなんですよ。ほんまに初心者なのに、1週間後くらいのライヴに出て、レコーディングも参加しました(笑)。

-でも、サックスが目立つ曲が多いですよね。

キヨ:そうですか? まぁ、今回はそうかもしれないですね。吹けるようになってきた結果、僕が今主張しているだけだと思います(笑)。

-サックス初心者のキヨさんを入れようと思ったのはどうしてですか。

寺澤:やっぱり、一緒に冒険に出たかったからですね。最初に会ったときはしょうもない感じだったんですけど、喋ってたら"こいつは冒険にいるな"と。それで"見た目ちょっと面白くしてくれよ"って言ったらこんな髪型になってきたという(笑)。やっぱり、オモロい方がいいでしょ? 漫画でもオモロなかったら次読もうって思わないですもん。オモロいから次を読みたくなると思うんで。

-そういうオモロい奴を集めて音楽をやりたかった、ということ?

寺澤:というか、音楽をやったというだけで、僕ら演劇とかコントもたまにするし。YouTubeで番組("レッドアースの壺")をやったりしていて、むちゃくちゃなことやってるんですよ。過去の番組も見られるんですけど、いきなり原付でフジロックまで行ってみたり。"ROOKIE A GO-GO"(※"FUJI ROCK FESTIVAL"の新人アーティストの登竜門的ステージ)のオーディションに落ちて腹が立ったから、原付で行ったらオモロいかなっていうただの思いつきでやってみたんですけど。基本、思いつきやんな?

キヨ:その場で面白いことを考えてやっていくタイプです。

-他にもゲイリーさん、ゲイリーNさんという方がいますね。パート表記に"vocal, yakuza"とありますが、これは?

寺澤:ゲイリー一族というのが赤い地球におりまして、全員ゲイなんです。それでだいたいヤクザみたいな風貌をしているので、こういう格好をしています。まぁ、ほんまは普通の人ですけど(笑)。

キヨ:ゲイリーNは最近入りました。

寺澤:この人たちはコーラスしたり、タンバリンを叩いたり。まぁ、賑やかしですね。

-氣志團で言ったら、綾小路 翔の横にいる早乙女 光みたいな感じですか。

寺澤:いや、そんないいもんじゃないです(笑)。賑やかしです。やっぱりいっぱいおった方が、部活みたいで面白いんですよ。

キヨ:さっきまで"ONE PIECE"って言ってたのに部活って(笑)。だいぶレベルが下がったな。

オフィシャル・サイトには、"月間アー写"というコーナーに毎月いろんなコスプレをしたアー写が載っていますが、今作のジャケットはその中から映画"羊たちの沈黙"(1991年公開)をカバーしたものを使っていますね。これって怒られたりしないんですか?

寺澤:怒られるでしょうね、いつか。

キヨ:あははははは!

寺澤:そろそろ怒られてもええんちゃうかなって思うんですけどね。なかなか怒られるところまでいってないですね。

キヨ:実は1枚目のシングル『Go!Go!LOVEHOTEL』(2015年リリース)は、ANDREW W.K.のジャケ(2001年リリースの1stアルバム『I Get Wet』)を真似したものなんですけど、これがANDREW W.K.にバレてるんですよ。Twitterで、お客さんが"ジャケの盗作が問題だな"みたいなことをネタでつぶやいていて、それが公式アカウントにリツイートされていたので、僕が速攻で謝りのメールをして"大好きで尊敬しているからやってるんだよ"って送ったら、"それは伝わっているから、どんどんやってくれ!"ってメールが来ました。だから本人公認ですね。"羊たちの沈黙"も監督からいつか(笑)。

寺澤:"DEATH NOTE"もやってますけど、原作の大場つぐみさんは許してくれるんちゃうかなぁ~。

-何を根拠に言ってるんですか(笑)。

寺澤:いや、わかんないけど、僕があの人を好きなんでね。毎月のアー写は、僕がお笑いとか漫画とかがめっちゃ好きやから、"次これやりたい"って決めている感じです。

-その中から『RED EARTH Ⅱ』のジャケを"羊たちの沈黙"にした理由は?

寺澤:これは、僕が2016年のアー写の中で一番気に入ったからというだけですね(笑)。

キヨ:別に音楽性がこのジャケで表されているとかじゃないもんな。むしろ合ってない(笑)。

寺澤:"なんだろう?"でいいと思うんですよ。"なんだろう?"って思って聴いたら"あれ? なんかちゃうな"って思ったらオモロいやないですか。

-実際に聴いてみると、男っぽくて熱い感じですね。

キヨ:ジャケットはクールな印象ですもんね。