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INTERVIEW

Japanese

The Taupe

2017年01月号掲載

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Member:かわもトゆうき(Vo/Gt) ニール・パティ・パティ・パティ(Gt) しょうへい先生(Dr)

Interviewer:岡本 貴之

-ところで、"トープはバンドではありません。妖怪です。"というキャッチフレーズはどこから来ているんですか?

かわもト:ライヴをやるごとに、みんなが"すごい、妖怪みたいなバンドだ"って言ってくれていて。じゃあ、それをキャッチフレーズにしようかということで使うようになったんです。あぁ、面白いなって(笑)。

-それぞれのアーティスト・ネームも変ですよね(笑)。これは?

かわもト:なんか、流れであだ名をつけようってことになって、完全に適当にNeil YoungとPatti Smithを掛けた"ニール・パティ・パティ・パティ"にしようって言って強制的にそうなりました(笑)。しょうへい先生は、最初にベースのえみちゃんがなんの前触れもなく"しょうへい先生、しょうへい先生"って言っていて、そうなった感じです。

しょうへい:いや、俺が一番バンド歴が長くて、The Taupeが最初のころに変なイベントとかに誘われたりしてたときに、"絶対こんなイベント出ない方がいい"とか言ったりしていたんです。そういうことを言っていたら、"先生"って言われるようになったんですよ。

かわもト:あ、そうなの!? それは今知りました。

しょうへい:俺は、そう思ってる。違うかもしれないけど(笑)。

-記念すべき20回目となった"FUJI ROCK FESTIVAL '16"で7月22日の"ROOKIE A GO-GO"に出演しましたけど、ライヴをやってみていかがでしたか?

かわもト:いや~もう"最高"のひと言でした。夢の国でしたね、FUJI ROCKは。僕は出番までいろんなアーティストを観ていて、若干疲れてライヴの時間まで車で寝てたんですけど(笑)、ステージに立ったときはすごく緊張しました。"ROOKIE A GO-GO"はお客さんが入っても、100~200人くらいじゃないかっていう前情報を聞いていて。でも僕らがステージに立って周りを見たら全然そんなことなくて、ざっと見て300~400人くらいはいたので、そんなに大勢の前でやったことがなかったし、めちゃくちゃテンション上がりましたね。

しょうへい:とにかく、楽しかったのひと言に尽きますね。野外でやるのもこのバンドでは初めてで、見渡す限り大勢の人がいて、日本人から外国人までが観ている中でやらせてもらったことは、"こういうステージでやってみたかった"という夢が叶った瞬間でした。

パティ:ステージも広くて、ぶつかったりするのを気にしないでできたのでやりやすかったです。それと、東京からわざわざうちらを観に来てくれたお客さんが最前列にいたりして。

かわもト:そうそう。あれは感動しました、本当に。

パティ:そういうこともあって楽しめましたね。

-FUJI ROCKのライヴ映像を見るとものすごく暴れながらやってるので、普段のライヴハウスではどうやってるのかなと。

かわもト:普段も、あれです。あれを狭いライヴハウスでメンバー同士ぶつかりながらやってます。

-その後の反響ってどうですか?

かわもト:すごく反響はありましたね。"ROOKIE A GO-GO"に出る前より知名度が上がりました。知らない人からもメッセージがきて評価をいただいたり。

パティ:ライヴのオファーもいろんなバンドからいただくようになりました。"ROOKIE A GO-GO"に出ていたバンドとも繋がりができて対バンしたりとかもありますね。

かわもト:来年はメイン・ステージを目指します。

-今作は自主制作盤(2015年リリースの1stミニ・アルバム『バンドではありません』)の曲も入っているようですが、作るにあたってどんなテーマで作ろうと考えていましたか?

かわもト:テーマとしては、"深海の奥底で鳴るような音楽"というのがあって。タイトルの"セレンテラジン"が、深海の生物が光る発光物質のことなんです。

-MVも発表されているTrack.5「GORILLA GORILLA GORILLA」はどうやってできた曲なんでしょうか? ものすごく混沌とした曲ですね。

かわもト:あぁ~(笑)。これはぶっちゃけて言ってしまうと、僕が"ゴリラ"っていう響きを気に入って作った曲なので、ほぼ意味はないです。

-こういう曲ってミックスがすごく大変そうですけど、エンジニアさんと密に話して音作りをしているのでしょうか?

かわもト:毎回"トリプルタイムスタジオ"というスタジオで録ってるんですけど、録るごとに音も良くなっていくんですよ。僕ら自身の演奏技術や音作りが上手くなっていて、それに合わせてエンジニアさんもミックスをしてくれるんですけど、めちゃくちゃ神様的なミックスをしてくれるので、僕らも信頼しているんです。ミックスはほぼ任せていますね。

パティ:たまに要望があるときには伝えています。

しょうへい:「GORILLA GORILLA GORILLA」は、ただただ面白い曲だなって。意味とかはないんだろうなとは思っていました(笑)。拍子も5拍子になったりとかいろいろ変化があるので覚えるのは大変ですけど、やってて飽きない曲ですね。