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INTERVIEW

Japanese

ヤーチャイカ × 古閑 裕

2017年01月号掲載

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ヤーチャイカ:ニシハラシュンペイ(Vo/Gt)
古閑 裕(KOGA RECORDS)
インタビュアー:吉羽 さおり Photo by 川村 隼也

-自分たちで1枚作ってみて、いろんなプロセスを味わっていたんですね。

ニシハラ:こんなにしんどいとは。だからこそ、次はもっとうまくやれるんじゃないかっていうのもあって。

古閑:1回作っちゃうとね。

-リリースにあたってレーベルも立ち上げましたが、そこでこれから何かやっていこうみたいなこともあるんですか?

ニシハラ:いえ。CD出すときにレーベルってしておくとかっこいいなと思ったんです。

古閑:ミートゥー。

ニシハラ:そうなんですか(笑)?

古閑:俺はそれで23、24年やってますからね。そのときはバンドマンやっていて、バンドをやりながらレーベルをやるっていうのがかっこよさだったので。海外のバンドもそうでしたしね。やってみたら大変だったけど、まだ当時はCDが売れる時代だったので。"こんなにぺろっとやったら売れるんだ"っていう時代だったんですよ。

ニシハラ:いいなぁ。

古閑:ただ今は、そうは問屋が卸さないので。ほんと、500枚とか1,000枚を目標にやるっていうのがいやだなぁと。

ニシハラ:そのへん、相談したいです。もうCD作るとなると、大変で。お金の面もそうですし、最初に在庫が来るじゃないですか。今僕ん家、CDのダンボールでトイレの扉が開かないんですよ(笑)。

古閑:そういうもんだよ。

ニシハラ:これをどしどし売っていかないとなと。

-せっかくですから、アドバイスをもらっておきたいことはありますか?

ニシハラ:うーん。

古閑:どうやったら売れますかとか?

ニシハラ:そればっかりですよ。

古閑:それは俺にもわかんない(笑)。

ニシハラ:あとは、どうやったら人と繋がっていけるかなっていうのはあります。今回もこうして以前の繋がりからいろんな人にお世話になって、それをどんどん広げていかないとというのはありますね。

古閑:そうだね。金がないなら横の繋がりでどうにかしないとなという考え方で、僕もここまできたからね。僕は幸いにもお酒を飲むと陽気になるので、それでみんなと繋がっていったんです。今の人たちはあまりお酒も飲まないじゃないですか。横の繋がりってどうやって作ってるのかなって、いつも思いますけど。

-ニシハラさんも飲みますよね?

古閑:ただ、強気になるからね(笑)。

ニシハラ:最近は丸くなったと評判なんですけど(笑)。

古閑:僕は毎日のように下北沢のSHELTERに行っているんですけど、そこで毎日のように飲んでいるといろんなバンドマンが出入りするので。僕はそこでお友達になったり、ヤーチャイカもそういう流れで出会っているんですよね。SHELTERで、酔っ払ってるニシハラ君に"聴いてください"ってCD渡されて。

ニシハラ:すごい喧嘩腰だった記憶だけはあります......。

古閑:そうだね(笑)。それで、あまり期待せずに聴いたんですよね。自信持って渡されると、だいたいイマイチなバンドが多いので。そしたらホントに良かったんですよ。まぁ、そこそこですけど。

ニシハラ:(笑)

-ちなみに、ニシハラさんの社交性は?

ニシハラ:ないですね。ないので、すごく狭い。針の穴をくぐり抜けて出会えた人が、今もお世話になっている人なんです。

古閑:KOGAのアーティストって、離れていく子もいますけど、なんやかんやそのあとも繋がっているのが大半なんです。それは金銭的な繋がりではなくて、音楽でちゃんと繋がっているのがうちのレーベルなんですよね。卒業したアーティストでも、うちの宝と言うと大きな言い方ですけど、それが全国に広がっていってるなと感じます。

-ヤーチャイカとしてはいったん、最後のアルバムがリリースされて。でも今新しいこともスタートしているということですが、これからまたいろいろチャレンジは増えそうですか?

ニシハラ:年齢的にもひと区切りという感じなので、いろんな悩みはありますけど(笑)。でも周りの状況も変わってきて。そうなると、青春が終わるんだなとか、どんどん青臭いベタなことを考えるんですよね。でも、青春が終わってもまた別の青春があるんだろうなっていう。

古閑:そのくだり、歌詞になりますねぇ。

ニシハラ:ベタすぎやしませんかね(笑)。でもきっと、華やかなものや若々しいものじゃないけど、別の青春があるんだろうなとは思うんです。何らかのかっこいい青春が。

古閑:そうだよ。音楽をやってる人は特に、いろんなことに影響を受けやすいし。当然僕は50を過ぎてるけど、今でも青春だと思っているしね。いろんな人と出会えるのも、影響受けるし、ドキドキするしね。特に、ギャルとかね。

ニシハラ:(笑)いいですよね、古閑さんのTwitter見てると──

古閑:あれはわざとそう見せているんですよ!

ニシハラ:あんなベッピンさんばかりしょっちゅう会えるんだな、いいなぁって。

古閑:ホントに私生活であれだったら、人間的におかしいから(笑)。

ニシハラ:(笑)これからまた何か聞きたいことがあったら、話を聞きに行ってもいいですか?

古閑:もちろん。