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INTERVIEW

Japanese

浅井健一&THE INTERCHANGE KILLS

2016年10月号掲載

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Member:浅井 健一(Vo/Gt) 中尾 憲太郎(Ba)

Interviewer:山口 智男

-どんなプレイヤーだったら浅井さんのスイッチが入るんですか?

浅井:何だろうな。巡り合わせだよね。もうちょっと早い時期に巡りあってたらよかったな。

中尾:わお。

浅井:もうすぐ52歳だもんな。40歳ぐらいのときに会ってたらな(笑)。でも、頑張るわ。行けるところまで(笑)。

-中尾さんは突然声が掛かって、びっくりしたんじゃないですか?

中尾:相当びっくりしたんですけど、僕もちょうどプロデュースも含め、年下の人たちとやることが多くて、ここらでいっちょ先輩に揉まれたいなって思ってたんですよ。そんなタイミングでお話をいただいて。最初は超緊張しながらセッションさせてもらいました。

-いきなりスタジオに入ったんですか?

中尾:僕はSEXY STONES RECORDSの事務所で会って、"浅井です"って言われて、"はい。存じ上げています"って(笑)。それから浅井さんがギターを弾いて、僕はそこにあったMATCHLESS(アンプ)にベースを繋いでセッションして(笑)。

-いきなりですか。それはめちゃめちゃ緊張するじゃないですか。

中尾:めちゃめちゃ緊張しました。

浅井:何はともあれ、音を出してみないとわからないから。

-浅井さんってドラマーに対して求めるものが大きいと思うんですけど、その浅井さんを燃えさせた小林さんってすごいドラマーなんですね?

浅井:パワーは男の人に負けるけど、リズムがね。日本に素晴らしいドラマーはたくさんいるけど、瞳ちゃんが出すグルーヴは、俺は全然違うと思うけどね。

中尾:そうですね。独特と言っていいかわからないですけど、彼女ならではのグルーヴがあるんですよ。何を叩いてもちゃんと彼女のアウトプットになってるんです。

浅井:ハーフなんだよ。お母さんがコロンビア人なの。だから、そこなのかな。

-浅井健一&THE INTERCHANGE KILLSが始まったばかりで、こんなことを聞くのは恐縮なんですけど、無名のプレイヤーでも今後、浅井さんとバンドを組めるチャンスがあるってことですよね?

浅井:今はこのメンバーのことしか頭にないよ。別に俺、いろいろな人とやりたくないもん。

-そうなんですか!?

浅井:自分の音楽をかっこよく表現できたらそれがすべてだから、いろいろな人とやりたいなんてこれっぽちも思ってない。このメンバーに出会えたから、今はステージングのこととかアルバムのことしか考えてない。

-今回の4曲は浅井さんが作って、ふたりに聴かせて、全員で合わせながら形にしていったんですよね?

浅井:そう。

中尾:浅井さんがスタジオでガーッて弾くのを見ながら、瞳ちゃんと僕が必死でついていくっていう。

-浅井さんからここはこうしてほしいとか、こういうフレーズでみたいな指示は?

浅井:ちょびっとね。みんなでああでもないこうでもないって言いながら作っていく感じ......でしかないよね、バンドって。楽譜を作って渡す人もおるけど、俺、楽譜書けれんもん(笑)。

-いや、デモを作る人もいるじゃないですか。

浅井:そんなマメなことやりたくない(笑)。そんな几帳面じゃない。だからスタジオに行って、みんなに聴かせて、"ここはAで、ここはGで"って。

中尾:あ、はいはいって(笑)。

-浅井さんってスタジオで怖いんですか?

浅井:怖くないよ、全然。

中尾:怖くはないですよ。

浅井:面白いよ。怖くてどうするの、バンドやるのに。

-いや、怖いっていうか、厳しいのかなって。

中尾:厳しくはないですけど、浅井さんが一番真面目なんで。

浅井:テンポは速いかも。

中尾:それについていかなきゃいけない。終わるころにはヘトヘトです。

浅井:瞳ちゃん憲太郎も1回やったら覚えてくれるから嬉しい。SHERBETSのときは約1名、1回やって次の週になるとまた真っ白になる人がいて、一歩進んで二歩下がるって感じだから(笑)。

中尾:憧れるなぁ、そういうキャラ(笑)。

浅井:だから、"ここはこうで"ってまた説明しないといけないのが大変です。いい加減、覚えてきてって。

-今回はロックンロールをやりたいという考えがあったんですか?

浅井:そんなことは別に考えてないよ。このメンバーでこの曲をやりたいっていうのを持ってきて、作っていっただけで。