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INTERVIEW

Japanese

waybee

2016年10月号掲載

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Member:藤村 佑樹(Vo/Gt) 佐々木 祐介(Ba/Cho) 富田 敏史(Gt/Cho) 高部 隼人(Dr/Cho)

Interviewer:秦 理絵

攻撃的なロック・ナンバーから爽やかなポップス、グルーヴ感溢れるダンス・ナンバーまで豊かなバンド・アンサンブルで聴かせる関西発の4人組バンド、waybee。今年に入ってからは名古屋のサーキット・イベント"でらロックフェスティバル"や"SAKAE SP-RING"で軒並み入場規制となる今大注目の彼らが、9月21日に初の全国流通盤となる1stフル・アルバム『BRAND NEW WAVE.』をリリース。凝りに凝ったバンド・サウンドは最高にクールで尖っているが、そこで描かれる歌詞はどこかノスタルジックな匂いもするアンバランスさもユニーク。試行錯誤を繰り返しながら、自分たちだけの"かっこいい"を目指すひねくれ度120パーセントの4人に話を訊いた。

-waybeeは2008年にヴォーカルの藤村さんとベースの佐々木さんを中心に結成。今年で8年目だからキャリアは長いですね。

藤村:もう8年になるんだ......。

佐々木:高校を卒業してから始めたバンドなんですけど、ずっとやり続けてる感じですね。当時は学生だからいろいろコピー・バンドとかをやるじゃないですか。(藤村と)違う高校だったので、そうやって別々に活動していくうちに知り合ったんです。

藤村:で、僕のバンドが解散したタイミングで、ケケ(佐々木)のバンドも解散したことを聞いて。"じゃあ、一緒にやろうや"っていう流れですね。

-ギターの富田さんとドラムの高部さんが加入する経緯は?

藤村:最初は3ピースでやってたんですけど、僕は4人でやりたくて、"ギターやりたい人いないかなぁ"って探してました。で、バイト先の先輩であるトミー(富田)に一旦サポートでギターを弾いてもらえないかとお願いをして。それで4人編成になりました。でも、ドラムは毎年のように変わってましたね。(高部は)去年......2015年1月に加入しました。高校生のときは友達のバンドで叩いてて。

高部:先輩バンドで叩いてました。

藤村:だから昔からみんな知ってたんですよ。

-バンドを組むなら4人編成でっていうこだわりは強かったんですか?

藤村:3ピースもすごく好きなんですけど、3ピースだとなかなかうまくいかなかったんですよね。僕は歌いながらギターを弾いてるんですけど、"もっとこうしたい"みたいなものもあって。歌いながらはできないことだったので、もうひとり欲しいなと思ったんです。

佐々木:その方が曲の表現も広がっていきますよね。

-この4人でバンドをここまで続けられた理由は何だと思います?

佐々木:ナチュラルに音楽活動できてるってことが大きいですよね。

藤村:安心感みたいなのもあります。

-メンバーが好きな音楽は近かったりするんですか?

佐々木:バラバラですね。僕はGLAYが好きでベースをやり始めたんです。そこから洋楽を勧められて、RED HOT CHILI PEPPERSやNIRVANAとかがルーツです。GLAYはメンバー同士の仲がいいし、ライヴですごく映える曲がたくさんあるんですよ。僕はもともとギターをやろうと思ってたんですけど、GLAYのJIROさん(Ba)のプレイで完全にハートをやられちゃったんです。顔やファッションから弾き方まですべてイケメンですよね。

富田:僕もヴィジュアル系はめっちゃ聴いてました。ギターを始めたのが10歳からで少し早めだったから、同級生は聴いてなかったんですけど。ギターを弾いたきっかけは、たまたまテレビで見たMr.Childrenの「【es】~Theme of es~」(1995年リリースの8thシングル表題曲)だったんです。そこからLUNA SEAやLa'cryma Christiにハマッて、その次はアメリカン・ハード・ロックとかメタルにハマりました。MÖTLEY CRÜEやGUNS N' ROSESとか。

藤村:僕は中学生のときにhideを好きになって、そこからHi-STANDARDにハマッて、GREEN DAYやWEEZERとかにいきましたね。最初はギタリストとして歌わずにギターだけをやってたんですけど、文化祭でヴォーカルがおらんくなって、"しゃあない、歌うか"って。歌いながらギターを弾いてる人に憧れていたので、歌うことになんの抵抗もなかったですね。

-高部さんはどんな音楽が?

高部:初めて買ったCDはCHEMISTRYで、おやすみソングはaikoでした。で、高校のときに初めてバンドを組んだんですけど、そのバンドのヴォーカルはRIZEがめっちゃ好きだったんですよ。それがきっかけでミクスチャーを聴き始めましたね。ドラムを始めたのは、軽音楽部の倉庫にボロボロのドラムがあって、とりあえず叩いてみたら面白いなと。弦楽器も弾いてみたんですけど、めちゃめちゃ難しかったんですよね。

-waybeeの楽曲ってギター・ロックの枠に留まらない幅広いバンド・サウンドが特徴だと思うんですけど、それも好きな音楽がみんな違うからなんですね。

藤村:それは大きいと思います。あとは、それぞれ楽器を始めたきっかけに憧れのギタリストやベーシストがいたりするんです。だから、バンドは全員がかっこよくないとあかんなと思ってて。でないとバンドをやってる意味がないんですよね。"全員がかっこよくないといけない"というこだわりはあります。

-今作でもインスト曲の「BRAND NEW WAVE.」(Track.1)から始まったり、Track.9「Flight Potato」みたいに間奏が長い曲があったりと、パートごとの見せ場が多いですね。

佐々木:みんなで歌ってるコーラス・ワークとかも聴きどころですね。

藤村:WEEZERのようにめちゃくちゃきれいなコーラスに憧れてるんです。

-さて、最近では各地のサーキット・イベントで入場規制になったりしてますが、今のバンドの状況をどんなふうに感じてますか?

佐々木:イベントに出るたびに入場規制になったりするのは嬉しいですね。

藤村:今まではいいライヴをしたくてカチカチに緊張したままライヴをやってたのが、最近はただただ楽しくなってきたんですよ。自分たちがライヴを楽しんでやるようになってから、急にいろいろ変わってきた気がしますね。それも、今のメンバーになってからなんですけど。

-吹っ切れたのは何かきっかけがあったんですか?

藤村:うーん......名古屋のライヴかな?

佐々木:あぁ、そうだね。

藤村:名古屋のお客さんのノリがすごくよかったんです。僕は海外のライヴが好きなので、お客さんが自由に楽しんでくれるようなライヴをしたいというイメージがあるんです。名古屋はそのイメージに近い感じで盛り上がって。フェスのノリで楽しんでくれているお客さんがたくさんいて、"あ、これだ! 楽しい"と思えました。それから自信がついたんです。