ポタリ

INTERVIEW

Japanese

2016年05月号掲載

ポタリ

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Member：鈴木奈津美（Vo）中西詠美（Gt）内田愛子（Ba）茄子川（Dr）

Interviewer：秦理絵

－これこそ音数を削ぎ落としたシンプルなミディアム・ポップですよね。

内田：そうですね。（音を）抜く作業でしたね。その薄さに抵抗をなくそうと思って。ちょっとカラッとした感じの無機質な音にメンヘラな歌詞を乗せた曲です（笑）。

鈴木：恋の病にかかりました、ぐらいの曲ですね。女の子が言いたくても言えないギリギリのところをうまく書けたらいいなと思ったんです。

中西：これ、最初に上がってきた歌詞を見て、"ちょっと怖くない？"って言ったよね。

内田：私はナツ（鈴木）ってメンヘラなんだなと思いましたね。

－恋に落ちたら、みんなこうなっちゃう！って歌詞だと思いましたが......。

鈴木：それはメンヘラの素質がありますよ（笑）！でも、歌詞は結構書き直したから、そこまでメンヘラじゃないかな。曲調としては、（内田）愛子が好きなロー感というか。家で聴いて、スッと入ってくるタイプの曲なので。ハイテンションなポタリとは違う一面ですね。

－最後、Track.4「レディーGo!Go!」はライヴを意識したんじゃないですか？

鈴木：これは、LADY GAGAとかけてるんですよ。

－......あっ！

中西：自分で言っちゃダメでしょ（笑）！？

内田：これって、"もしかして......"って言ってもらわらないと（笑）！

－すみません、気づかなかったです......。

中西：まあ、派手な曲ってイメージですね。

鈴木：女子の気持ちを代弁するような曲が欲しくて書きました。"公共の場でイチャイチャしてるんじゃねぇよ！"とか書いてみたりして（笑）。

－モテメイク、モテ服が苦手なちょっとひねくれた女の子像ですよね。4曲通して聴いて、"どれが素の鈴木さんなのかな？"って思っちゃいましたけど。

鈴木：私も自分でよくわからないんです。

中西：多重人格だよね。

鈴木：本当に。そのときの雰囲気や気持ちによって書くことはだいぶ違うんですよ。でも、言うことまで違うと信頼がなくなりそうだから、それは気をつけてるんですけど。曲でみんなを惑わしてしまう感じ、なのかな？

茄子川：明日は明日のナツだよね。

－ドラマのワン・シーンみたいに、曲ごとに表情が違うのがポタリらしさじゃないでしょうか。

中西：メンバーの性格がバラバラなのも影響してるかもしれないですね。

鈴木：実は、男の子のバンドには、"それはブレてるんじゃないか"って言われたりもするんです。つい最近も言われたし......。それで悩んだりもするんですけど、私たちって4人で出せるものを一生懸命出してるだけなんです。策略派じゃないんですよ。こういうふうに見えてほしいから狙って作るとかはしてなくて。だから、いろんな人の意見を聞いて、自分たちの色がわかったりするのは面白いですね。

中西：最近ようやく自分たちにしかないものがわかってきた気もするし。それで4人の結束も深まってるんです。無駄にメンバーの部屋に集まって話したりしてますよ（笑）。

－良いバンドじゃないですか。

鈴木：実は私、つい最近インフルエンザで3人と会わない時期があったんです。で、久しぶりに会ったら全然違ってましたからね。私が休んでる間に何してたの！？って。

中西：練習してましたっ！

鈴木：音もかっこよくなってて、これは負けてらんねえぞって思いましたもん。その日はびびって震えて寝ましたから（笑）。特にここ最近は4人で足並みを揃えてやってきてたぶん、出遅れたっていう焦りもあったし。だから、これから始まるツアー（5月27日（金）渋谷THE GAMEより開催の"ポタリing TOUR2016 〜君と会えたらごきげんツアー〜"）も、もちろん気持ちはひとつなんですけど、メンバー間でヒリヒリしながら、"あいつ最近ちょっと良くない？"みたいなのを感じて、お互いを高め合えたらいいなと思ってます。