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INTERVIEW

Japanese

04 Limited Sazabys

2016年06月号掲載

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Member:GEN(Ba/Vo) HIROKAZ(Gt) RYU-TA(Gt/Cho) KOUHEI(Dr/Cho)

Interviewer:山口 智男

メジャー・デビュー、初の全国ワンマン・ツアーの盛況、そして自ら主催する"YON FES"の成功と、快進撃が止まらない"フォーリミ"こと04 Limited Sazabys。彼らがリリースするメジャー第2弾シングル『AIM』は、原点回帰を思わせる2ビートのメロコア・ナンバー「climb」を始め、それぞれに違う魅力を印象づける4曲が揃い、改めてバンドの勢いをアピールするものになっている。その「climb」は追い風を感じる一方で、現在のバンドの心境をリアルに綴った歌詞も興味深い。今回のシングルに込めた、様々な思いをメンバーに訊いた。

-今回、初回生産限定盤のDVDには、今年4月2日、3日に愛知県のモリコロパーク(愛・地球博記念公園)で開催した"YON FES 2016"の模様が収録されているそうなので、その話も聞かせてください。実際、"YON FES"に行った人たちから、すごくいい感じのフェスだったと聞きました。

GEN:自分たちが言い出したことで、あんなに大きな規模のイベントって初めてだったから、うまくいくのかどうかすごく不安だったんですけど、蓋を開けてみたら、みんなものすごく思いを持って参加してくれたんです。僕らのバンドが思ってた以上に愛されているんだなって実感できて、すごく幸せでした。

-会場選びを始め、何から何まで自分たちで手掛けたそうですね。"フェスをやるなら全部自分たちの手で"というふうに最初から考えていたんですか?

GEN:もちろん自分たちの力だけではできないってことはわかってましたけど、自分たちで言い出したからには、できるだけこだわりたかったんです。予算的に無理なこともいっぱいありましたけど(笑)。

-出演するバンドもこだわったそうですね?

GEN:バンド選びは本当に悩んだんですけど、今回は同世代を中心にやりたかったので、僕らがこれまで一緒にやってきたバンドに出てもらいました。去年、スペシャ列伝ツアー(2015年2~3月に開催された"スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2015 supported by uP!!!")で一緒に回った3バンド(THE ORAL CIGARETTES、Brian the Sun、HAPPY)や、名古屋でずっと一緒にライヴをやってきたBACK LIFT、THREE LIGHTS DOWN KINGSなどジャンルにとらわれず、同世代で仲がいいバンドを呼びました。

-自分たちでフェスをやりたいっていうのは、いつごろから考えていたんですか?

GEN:言い出したのは2~3年前とか?

KOUHEI:うん。

GEN:実は去年もやろうとしたんですけど、会場の許可が下りなくて。どうしてもあそこ(モリコロパーク)でやりたかったんです。それで、交渉の仕方を変えてみました(笑)。

-来年もやるんですか?

GEN:来年もやろうと思っています。

-すごく行きたかったんですけどね。

GEN:来年はぜひ来てください。楽しいと思うんで(笑)。

-東京でやってくれたらいいのになって(笑)。でも、地元じゃないと――

HIROKAZ:そう、地元でやらなきゃ意味がない(笑)。

-DVDの映像はもう見ましたか?

RYU-TA:見ました。

GEN:もちろんライヴ映像も入っているんですけど、ドキュメンタリーに近いのかな。想像していた会場ができあがって、いざライヴをするってところまで、リアルな僕らがDVDには収録されてます。当日のバックヤードでの様子も映っているので、他の出演バンドとの絡みも見られるんですよ。僕らがどういう思いでフェスを開催したか、きっとわかってもらえると思います。

-じゃあ、初回生産限定盤を買った方がいいですね(笑)。

GEN:それは絶対(笑)。

KOUHEI:めっちゃ見応えありますよ。

GEN:収録時間も1時間ぐらいあるんです。

-では、今回のシングルについて聞かせてください。前作の『TOY』(2015年リリースのメジャー1stシングル)と同様に、収録曲にはない"AIM"というタイトルがついていますが、このタイトルはどんなところから?

GEN:"AIM"って単語が最初、ポンと出てきたんですよ。この単語は"狙う"、"狙い"という意味で、「climb」(Track.1)が"自分の力で山を登っている"、"次のステージを捨て身で掴みにいく"というイメージなんですよ。それと"AIM(=目的)"という組み合わせは、しっくりくるなと思って。『YON』(2014年リリースの1stシングル)や『TOY』と同様、3文字でシンメトリーという形もイメージしました。そういう意味でもぴったりだったんです。大文字の"A"って三角感がすごくあって、「climb」の山を登るイメージにも通じるし。今回、歌詞カードも三角っぽい感じで作りました(笑)。

-うまい具合にまとまりましたね。

GEN:あと、"AIM(エイム)"って、"アイム(I'm)"とも読めるじゃないですか。普段は想像した情景を歌詞に書くことが多いんですけど、今回「climb」を始め、自分の感情が入ってる歌詞が多かったんです。だから"I am"って、自分のことを歌っているという捉え方もできるかなって。

-前作の『TOY』のときは方向性が全然見えないまま、やみくもに曲を作って相当苦労したと言っていましたけど、今回はどうでしたか?

GEN:『TOY』のときに比べたら、そんなに苦労はしなかったです。方向性がある程度見えてたんですよ。なんとなく2ビートの曲を作ろうという考えはありました。前回は秋にリリースするってこともあって、ミドル・テンポでしっかり歌を歌って、ちょっと切ない感じになったので、それよりは"夏に出すんだからもっと勢いがある感じがいいよね"って話はしましたね。