Overseas
DMA'S
2016年02月号掲載
Member:Johnny Took(Gt) Matt Mason(Gt/Vo)
昨年の日本独自EPのリリース、大盛況のうちに終わった初来日も記憶に新しいオーストラリアはシドニー出身の3ピース・バンド、DMA'S(読み:ディーエムエーズ)。いかにも悪ガキ・バンドといった風情と、90's~ブリットポップ風のサウンドを現世代的なセンスで鳴らしたスタイルで支持を集める彼らのデビュー・アルバム『Hills End』がリリースとなる。BLURのドラマーであるDave Rowntreeをして、"OASIS並みの佇まいと、ARCTIC MONKEYSの音楽的才能と創作力を持ち合わせている"と言わしめるほどの逸材が作り上げた、待望のデビュー作についてJohnny Took(Gt)とMatt Mason(Gt/Vo)に話を訊いた。
-Johnnyはかつてブルーグラスのバンドもやっていたそうだけれど、あなたたちの音楽的なバックグラウンドについて教えてください。
Johnny:父親にたくさんカントリー・ミュージックを聴かされたんだ。父は昔、ローディーだったんだよね。だからNeil YoungやINXS、David Bowieなんかとツアーしてて。僕はある意味、それを通じて音楽に入っていった。それで、最初にベースを弾き始めたころに父からJoni MitchellやEAGLESを聴かされて。そこから始まったんだ。Masonと知り合ったころ、Masonはバンジョーやドブロを弾いてたんだよ。それで、そういう楽器の弾き方を教えてもらったんだけど、そのおかげで技術的にも向上したし、音楽を以前より理解するようになったと思う。それから僕はいくつかカントリー・バンドをやって、それに飽きて。でも、その経験は僕自身の音楽的な勉強のためにはなったと思う。
-では改めて、DMA'S結成のいきさつについて訊かせてください。バンドを始めようと思った動機はどういうものだったのですか?
Johnny:レコーディングだね。Tommy(O'Dell/Vo)と僕は一緒にレコーディングするのに熱中したんだ。一緒に曲を書いて、レコーディングするのがとにかく楽しくて。だからこそ長い間ライヴはやらなかったんだよね。やる必要も感じなかったし、しばらくはずっと3人だけだったんだ。あと、この話はオーストラリアでの取材でも話したんだけど......最初にバンドをやるとき、7~8曲くらい曲が書けると"あ、これでライヴがやれる! やろうぜ!"って始めるんだけど、ライヴも3回くらいやったら友達だって来なくなるし、バンドの方も毎晩同じ曲をやって退屈してくるよね? 僕らはそれぞれ初めのころのバンドでそれを学んだから、40~50曲できるまではライヴはやらないでおこうって決めたんだ。理由はいくつかある。第一に、その方がバンドとして興味を持続できる。第二に、8曲しかなかったら、まあ可能性として5曲くらいはクソみたいな曲かもしれない(笑)。曲数が多い方が、すごくいい曲を8~9曲セットに入れられるからね。第三に、もしバンドが成功し始めたら、長い間ツアーに出ることになるよね? でもツアー中に曲を書くのはすごく大変だ。僕らの場合、もう2枚目のアルバムもだいたいできてるって言えるんだよ。それに、例えば日本に来てまで曲を書かなきゃいけないなんて......そういうときは遊ばなきゃ(笑)!
-その通りですね(笑)。では、デビュー・アルバム『Hills End』について訊いていきたいのですが、今作はこれまでのEPをまとめた日本編集盤『DMA'S』よりも、よりはっきりとあなたたちの個性や強みが浮き彫りになった作品ですよね。ソングライティングはMattが務めていますが、手応えや実感はいかがでしょうか?
Matt:僕も、より強みを発揮できた作品に仕上がったと思うよ。僕らも数日前に聴いたばかりなんだけど、すごく気に入ったよ。やっとアルバムができたって実感できたんだ。
-スケール感の大きいメロディとグルーヴ、それと対照的に繊細で柔らかなアコースティック・サウンド、そのふたつが完璧に両立していて、互いをより引き立て合っているのが本作のすごいところだと思います。これは意識的なものですか?
Matt:僕らは同じようなサウンド、同じような曲ばかり書くようなバンドにはなりたくなかったんだ。実際僕らにはいろいろなバックグラウンドがあり、いろいろな曲を書いているからね。激しい曲も、静かな曲もね。そしてそのそれぞれの曲に相応しいプロダクションを考えて、アルバムとして統一感を持ってひとつにまとめていくっていうのが僕らのやり方なんだ。
Johnny:僕らの音楽は、THE STONE ROSESとかOASISとかっていうマンチェスターのバンドと比べられるんだけど、彼らは1番大きな影響源ではないんだ。もちろん、彼らの音楽の中には僕らがすごく好きな側面がいくつかある。でもおかしいのは、僕ら自身はそんなふうに考えたことなかったってことなんだよ。ただ僕らの曲が世に出ると、みんなにそう言われるようになって。まあ、そういうもんなんだなとは思ってるけど。
-わかりました。デビュー・アルバムというバンドのイメージを決定づける1枚において、あなたたちはどんな方向性、コンセプトを事前に話し合っていたのですか?
Matt:そうだね、やっぱり"自分たちらしさ"ってことだけを考えてたかな。コンセプトっていうようなものじゃないけど。2年前の自分たちから少し成長したものを見せたかったっていうか。
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