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INTERVIEW

Japanese

午前四時、朝焼けにツキ

2016年01月号掲載

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Member:五十嵐 一輝(Vo/Gt) 中元 秀哉(Vo/Ba) 三宮 広大(Gt/Cho) 渡邉 翼(Gt/Cho) 中尾 佳介(Dr)

Interviewer:山口 智男

-また、中元さん(Vo/Ba)がギターからベースに変わったのは、なぜ? ギターをベースに持ち替え、苦労はなかったですか?

中元:これは実話なんですけど、さぁやろう!って決まったときにギタリストが4人いたことに気がついたんです。

渡邉:そのとき、みんなで"ベースいなくね?"って話になって......。

三宮:ギタリスト全員で"秀ちゃんベース似合うよね!"って話にうまくもっていって、いわば半強制的に(笑)。

中元:完全に調子に乗りました(笑)。本当は心の中で"誰かがやらなきゃいけないんだよなー"って思ってはいたんですけどね......。舐めてたわけではないんですけど、ベースって本当に難しくて今は苦労ばかりの毎日です。

-2015年3月14日に新たなラインナップで初めてライヴをやったときは、全曲新曲で臨んだそうですね。再出発にかけるバンドの意気込みが窺えますが、大きな挑戦だったのでは? そこに込めた思いを改めて教えてください。

三宮:再出発っていうよりは今のメンバーでイチから始める気持ちでステージに立ちました。

五十嵐:もちろん不安はあったんですけど、考えても仕方がないと思ってとにかくガムシャラにやろうって思って。

中元:とにかく、またステージに立てる喜びと感謝の方が大きかったですね。

-そのときのファンの反応はいかがでしたか? また、みなさんはそれをどう受け止めましたか?

中尾:新メンバーが誰なのかを一切発表せずにいきなりステージにあがったので、正直めちゃくちゃ緊張してステージに向かいました。

五十嵐:中尾だけは結構早い段階でバレてたけどね(笑)。

渡邉:緊張はしたけど、お客さんがあたたかく迎えてくれる姿を見て、安心するとともに奮い立ちました。

三宮:ステージに登場したときのお客さんの歓声が本当にすごかったもんね。

-1月6日にリリースする1年3ヶ月ぶりのミニ・アルバム『カワラズ』を聴かせていただきました。個性的なサウンドに驚かされました。バンドが掲げている、"激情系「帰りたくなる」哀愁ロック"はまさに言い得て妙だと思います。ユニークな音楽性のアイディアは結成したときからあったんでしょうか? それとも徐々に形になっていったんでしょうか?

中元:初めからこうしようといった形はなくて、やっていくうちにどんどん形になっていって、それが今でも変化し続けていると思っています。

-ゴゼヨの音楽をユニークなものにしている要素として、和風のメロディがあると思います。それがゴゼヨの個性のひとつという意識はもちろんあると思いますが、意識的に取り入れているんでしょうか? それとも自然にそうなる?

五十嵐:もともと、童謡や昭和歌謡のような和風のサウンドが好きということもあって、それが無意識にゴゼヨのサウンドに表れているのかもしれませんね。特に意識して作ってるって感じではないですね。

-また、語りを交える他、シアトリカルな曲の展開/構成も魅力のひとつですが、曲を通して物語や曲の世界観を伝えるという意識もあるのでは?

五十嵐:歌詞に関しては、僕と秀ちゃんでテーマをひとつ決め込んでそこから作っていくんですが、各々の世界観でそのテーマを噛み砕いて書いています。

中元:メロディだけでは伝えきれない感情を、語りやシャウトを用いることによって表現して、より明確に僕らの持っている世界観をリスナーへ伝えるということは意識していますね。

五十嵐:物語性に関しては特に意識して作ったことはないですね。ただ、完成したときに物語のようになってるなーとは思います。

-シアトリカルな曲作りという意味で、インスピレーションになったバンド、あるいは作品はありますか?

一同:ないです(笑)。

-アレンジも含め、曲を完成させるまでには時間がかかりそうですが、曲作り/アレンジはどんなふうに?

三宮:まず秀ちゃんが曲の土台を持ってきて、そこから各メンバーがそれぞれの感覚でパーツを組み込んでいく感じです。

五十嵐:時間がかかるかどうかは曲によって違いますね。完成せずにそのままお蔵入りした曲も結構あったりします。

中尾:曲の完成形は最後の最後まで見えてこないことが多かったりもしますが、それがまた作曲におけるひとつの醍醐味だったりして、個人的には楽しみながらやっています。

渡邉:曲よりも曲名決めるのに時間かかるよね(笑)。

中元:レコーディング終わってプレスに出す直前に"この曲名どーしよっか"って会話が多々あります(笑)。