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INTERVIEW

Japanese

SUMMER SOLSTICE

2015年12月号掲載

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Member:太田 将裕(Vo/Gt) 菊地 シンタロウ(Gt) ずん(Ba) 立野 佑樹(Dr/Cho)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

-ライヴなどで演奏していくうちに変わっていった曲が多いですか?

ずん:そうですね。

立野:太田くんとかライヴだと全然違うことやったりします。ノッちゃうといろいろやるじゃない。

太田:(頷く)

立野:それがあんまりよくなかったことはないと思うし。

菊地:"今日はこういう感じで弾いてみようか"っていう気分もあるので、そういったことも含めて、録音したその時期に1番いいなと思えるものを入れた感じですね。

ずん:10年後に"20周年のベスト盤を出そう"ってなったらまた変わりそうだよね。

-ベストといってもバンドの記念碑的な存在のものではなくて、今のSUMMER SOLSTICEの温度感を詰め込んでいるという感じですね。

立野:そうですね。そういう意味でのベストですね。

菊地:現時点で1番いいものを入れているアルバムだと思います。だから10年後いいなと思えるかはわからないですけど(笑)。

ずん:再録はみんなに結構驚かれたけど、逆に"再録するもんでしょ"ぐらいの勢いではあったかな。

-今年3月にリリースした5枚目の作品『ククル feel The Terminal』に収録されている「feel」(Track.6)や「ククル」(Track.5)も収録されていますが、アルバムを通して聴いたとき、その2曲だけ異質に聴こえたんですね。他の曲はどこまでも音が広がっていくイメージだったのに対して、この2曲は音の行間を読ませているような感じがして空気が違うと感じました。そのあたりはどう思いますか?

立野:「ククル」は確かにちょっと異質かもしれないです。

ずん:あれは大昔からとっておいたシリーズの曲なので。

-先ほど太田さんが高校生のときに書いた曲だとおっしゃってましたよね。

太田:そうですね。高2でしたね。昔といえば昔なんですけど、このアルバムには合うかなと思って入れました。

-今までこの曲をリリースする機会は他にもあったと思いますが、今年まで出さなかった理由は?

ずん:「feel」も「ククル」も曲自体がいいか悪いかはとりあえず置いておいて 、ライヴで使いやすいか使いにくいかでいうと、使いにくい曲たちで。僕が"とっといた四天王"と呼んでいる曲のうちのふたつなんですよ。

立野:初めて聞いたけど(笑)。

ずん:「feel」と「ククル」の繋がりはCDだとよく聴けると思うので、音源として出す日までとっておきました。

-その"音源で出す"タイミングが今年になった理由は?

ずん:今までそういうことはやらなかったんですけど、逆に"聴く"専門のCDもひとつ作ってみようかなと。

-今回のベスト・アルバムを聴いた印象だと、「feel」、「ククル」以外の曲にも音に変化があって。それはこの2曲、もっと言うと『ククル feel The Terminal』のリリースを経てバンドに新たな視点が生まれたからじゃないかと思ったんですね。他の曲も新鮮に感じられるんです。

ずん:あんまり意識はしていなかったんですけど、確かにあの3曲を出したときはライヴでもあの3曲をバンバンやってましたし、それは今までにないセットリストの組み方だったので、その影響は無意識のうちにあったかもしれませんね。今言われて、そうかもと思いました。

-わかりました。では、最後に読者へメッセージをお願いいたします。

菊地:曲順をシャッフルしないで聴いて欲しいですね。音源化するのが初めての曲もあるので、それも楽しみにして欲しいなと思います。

太田:流行りの音楽をやっているバンドではないので好き嫌いもあるとは思うんですけど、SUMMER SOLSTICEがずっとやってきた音楽はちゃんとアルバムに出ているので、そこを感じてもらえたら嬉しいですね。