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INTERVIEW

Japanese

SUMMER SOLSTICE

2015年12月号掲載

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Member:太田 将裕(Vo/Gt) 菊地 シンタロウ(Gt) ずん(Ba) 立野 佑樹(Dr/Cho)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

-その2012年を境になぜ意識を変えようと思ったんですか?

ずん:大人になったんじゃないですかね(笑)。そのときもう28歳でしたから。

-他のみなさんも同じような感じだったのでしょうか。

菊地:個人的に仲良くしていたバンドももちろんいますね。ただ対バンをするにあたってのジャンル的な問題というか、年齢が上の人なのでちょっと誘うのが難しいとか、そういうのがありました。基本的に対バン相手に関してはリーダーの彼(ずん)に任せていた部分もあったので。

太田:仲良くしていたバンドは音楽的にも人的にも好きな人たちが多かったです。

菊地:ただ数が圧倒的に少なかったというだけです。

ずん:僕も友達がいなかったわけではなくて、プログレやグランジ、ポスト・ロック、ジューゲイザー界隈にはめっちゃ知り合いもいて。でもその人たちは(ジャンル的に)イベントに呼びにくいので。

-自分たちと一緒にやることを想定して"合う/合わない"を考えたときに適していると思えるバンドがいなかったと。

ずん:そうですね。

-では、他バンドとの交流を閉ざしていたわけではないんですね。

ずん:そうです。いいものはいいと言いたかったし、よくないものに対して"イベントやりたいから仲良くしとこう"っていうふうにはならなかっただけです。

-では、作品の話をうかがいます。今回の『りんご盤』は初の全国流通作品にしてベスト・アルバムですが、よくあるベスト・アルバムとは違い、リリースの時系列順に収録してないですよね。それから、収録曲を7曲に抑えていることも気になりました。過去曲は他にもありますし、もっと増やせたとも思うのですが。

ずん:純粋にアルバムとして1番いい流れを考えた並びにしましたね。

-そうしたときに2007年にリリースした1stシングルの表題曲「apple of the eye」をラストに収録しているのが面白いですよね。あと、SUMMER SOLSTICEには「あゆみ」(2014年リリースの『風にふかれて/あゆみ』収録)っていう曲があるじゃないですか。あの曲はアマチュア・コンテストの応募曲でしたし、ロック・フェス"VIVA LA ROCK"内で無料配布していたコンピレーションCDにも収録されていました。これまでバンドの名刺代わりといっても過言ではない楽曲かと思いますが、今回のアルバムには入ってませんよね?

太田:曲調が合わないっていうのがありますね。

ずん:そうだね。1枚のアルバムとして考えたら「あゆみ」はいらなかったかなと。

-なるほど。バンドの10年を振り返るためのベスト・アルバムというよりも、あくまで、1つの作品としてどう作り上げるのかを意識したということですね。選曲や曲順はみなさんで話し合って決めたのでしょうか?

ずん:おおよそ俺が考えていますね。"こういうふうな戦略で推し進めていきたいんですけどどうですか?"というように。

-話をうかがっていると、バンドの頭脳的な面はずんさんが担っていて、作詞作曲は太田さんなんですね。

太田:はい、そうです。

-過去にリリースした曲もリテイクしてますよね? 再録をするにあたって、何か意識したことはありますか?

太田:単純によりいいものにしたいという想いはありましたね。

ずん:練習したぶん、いい演奏になったと思いますね。

立野:"ここをああしよう、こうしよう"という意見は特になかったですね。自然とこうなっていきました。

菊地:一応プリプロの時点で"ここはこれぐらいに歪ませて"とか"ここのフレーズはこうした方がいいんじゃないか"とか、ある程度の話はするんですけど、録音するときは、ミスしなければ大丈夫という感じですね。

立野:長くやっている曲が多いので、僕たちもアレンジを変えていっちゃうんですよ。そのときにいいと思っているものをやっているので、自然といいものが録れたんじゃないですかね。