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INTERVIEW

Japanese

0℃ PARADE

2015年11月号掲載

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Member:大橋(Vo/Gt) misao(Key) 一志(Ba) 鴨下(Dr)

Interviewer:蜂須賀 ちなみ

都内を中心に活動を続ける男女混合4ピース・バンド、0℃ PARADE(読み:レードパレード)。来る11月18日、1stフル・アルバム『TULI』をリリースする。4人それぞれが持つバラバラな音楽性を混ぜ合わせながらも昇華させたバンド・サウンドはどこを切り取っても新鮮な響きで、耳馴染みの良いメロディ・ラインには"ポップ・ミュージックを作る"という4人共通の意識がよく表れている。今回はメンバー4人にインタビューを敢行。バンドのバイオグラフィに迫りながら本作が生まれた理由を探った。

-Skream!初登場ということで、バンドの結成からお話をうかがっていきたいと思っています。2011年に大橋さんと鴨下さんを中心に結成されたそうですね。

鴨下:もともと大学時代にバンドをやってて、社会人になってからしばらくはやらなかったんですけど、仕事が落ち着いてきてそろそろ遊べるかなっていうときに"じゃあ何かカバーでもやろうよ"って言って集まったのがきっかけです。

大橋:最初は毎週練習に入るような感じでもなかったけど、やるとなったらオリジナルやりたいよねって。

鴨下:誘った側としては、在学中から彼(大橋)が面白い曲をとことん書けるっていうことをわかっていたので。PHOENIXをカバーするところからだんだん方向性を揃えていって、オリジナルをやっていこうっていう気持ちはありましたけどね。

-学生時代はサークルでバンドをやっていたのでしょうか?

大橋:そうです。

-ということは時系列で言うと、大学在学中にオリジナル・バンド、就職、大橋さんと鴨下さんのコピー・バンド、4人が集まって今に至る、という流れですか?

鴨下:途中で鍵盤やベースが代わっているんですけど、おおむねそんな感じです。

-大学でやっていたオリジナル・バンドが社会人になってから続かなかった理由は何でしょうか?

大橋:当時ヴォーカルが別の女の子だったんですけど、その子が大阪の方に就職しちゃって。東京に来てもらってやるとか、俺らが大阪に行ってやるっていうのはさすがに......という感じになったので、自然消滅というか。

misao:そのとき私はまだメンバーではなくて、当時のヴォーカルの子や鍵盤の子と友達だったのでよくライヴを観に行っていて、個人的にはすごくいいなって思っていたんです。そのバンドが続くのかな?って思ってたら......ヴォーカルの子が関西に行かなければ続いていたのかなっていうイメージはあるんですけど。

鴨下:わからないね。続いていたかも。

misao:ヴォーカルの子の声がすごく魅力的で、その子がバンドを抜けちゃうとバンドのイメージも全然変わっちゃって。

大橋:なので代わりに僕がヴォーカルを担当することになったんですけど、自分で作った曲は歌ってこなかったんです。それで、どこまでできるかっていうのを試す意味でコピーを少しやってましたね。

misao:そうしている間に鍵盤の子が"やっぱり方向性が違う"みたいな感じでいなくなって、それで声を掛けてもらったんだけど......そんなにふたりのことは知らなかった(笑)。

大橋:見たことあるなっていう程度だったね(笑)。

鴨下:さっきの、"5人でライヴやってたときに観客で観に来てた"っていう話なんて今初めて聞いたかもしれないし(笑)。

misao:在学中は、たまにサークルの垣根を越えた企画ライヴがあって、そのタイミングで声を掛けても大橋くんは"ごめん無理、忙しいから"って(笑)。

-一緒にやりたくなかったわけではないですよね(笑)?

大橋:いやいやいや(笑)!

misao:ドラム(鴨下)は1年生のときからうまいって有名だったからなかなか声を掛けられなくて。その当時一志くんは......まだ全然知らなかったよね?

鴨下:音楽やってなかったよね?

一志:大学2年生のときに楽器を始めて......。1年生のときは"闇期間"で、教習所、ペヤング、学校、教習所、ペヤング、学校......っていうローテーションだったんですよ(笑)。

一同:はははははは!

一志:僕は銀杏BOYZがずっと好きで、大学で同じクラスになった友人も銀杏が好きだったので仲良くなって。大学2年生のときに彼に誘われてそのサークルに入ったのが、僕が楽器を始めるきっかけですね。

-教習所、ペヤング、学校、サークルの順になったわけですね。話が前後して申し訳ないのですが、女性ヴォーカルの方が抜けたとき、他の女性ヴォーカルにしようという話にはならなかったんですか?

大橋:その女の子が、ゴスペルをガッツリやってるハーフの子で。代わりの子が周りにいなかったんですよね。だったら自分で歌っちゃった方がいいかな、っていう。

-女性ヴォーカルが欲しかったというよりかは彼女の声が欲しかった。

大橋:その子がいたときはR&B的な、ちょっとブラック・ミュージックっぽい要素も入れていて、でも次はもっと優しいウィスパー・ヴォイス路線がよかったんですけど。すぐに見つからず、探すこともしなかったので、自分で歌うという流れになりました。

鴨下:俺は女性ヴォーカルの方がよかった、というわけではないですね。ただその子がいなくなったから、そういう音楽を志向するのはやめようって事前に考えを切り替えました。