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INTERVIEW

Overseas

WALK THE MOON

2015年08月号掲載

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Member:Nicholas Petricca (Vo/Gt)

"SUMMER SONIC 2015"で来日するキラキラ輝くシンセ・ポップが魅力のオハイオ州出身の4ピース・バンド、WALK THE MOONが2ndアルバム『Talking Is Hard』で日本デビューを果たす。2012年に『Walk The Moon』をリリースして以降、「Anna Sun」や「Tightrope」等のシングル・ヒットを重ね、精力的なツアーでファンを着実に増やしてきた彼ら。昨年9月に先行リリースしたシングル「Shut Up And Dance」はBillboardのシングル・チャートで約1年の時間をかけて9週連続トップ5にランクインするスマッシュ・ヒットを記録。この夏、最も勢いのあるポップ・バンドのひとつへと成長したといえるWALK THE MOONのフロントマン、Nicholas Petriccaにバンドのバイオグラフィからサマソニへの意気込みまで様々な話を訊いた。

-バンド名"WALK THE MOON"の由来はなんですか?

長い間、THE POLICEは僕たちに大きな影響を与えていたんだよね。あの時代のいろいろな音楽に影響された。70年代の後半から80年代、それに少し90年代もね。でも、特にTHE POLICEには「Walking On The Moon」っていう素晴らしい曲があって、ある感情を歌った曲なんだ。"何でもやれる"っていう感情だよ。まるで夢を叶えているみたいにね。だから、僕たちにとって"Walk The Moon(=月の上を歩く)"っていうのは、行動を起こすことを呼びかけている名前なんだ。

-日本では今作『Talking Is Hard』でデビューを飾ることになりますが、アルバム・タイトルの意味は何ですか?

『Talking Is Hard』は日本でのデビュー・アルバムになるんだ! それはクールだね!"Talking Is Hard(=会話は難しい)"は、コミュニケーションのことを意味しているんだ。1日中、僕たちは話をしながら、他人と自分を判断している。だから、常に自分が感じていることを正確に言葉にするのは不可能なんだよ。人は間違えるものなんだ。このアルバムは、それを乗り越えることについて表している。"自分が信じていることを見つけて、本当の自分になる勇気と、他人を受け入れる勇気を持つ力をつけよう"というメッセージなんだ。

-80'sサウンドで、あなた個人、もしくはバンドとして影響を受けたアーティストは誰ですか?

TALKING HEADSとDavid Byrne、David Bowie、TOTO、ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA、TEARS FOR FEARS、PRINCEといったところかな。

-アルバム収録曲はもちろん、シングルTrack.3「Shut Up And Dance」は特に80'sを彷彿させますが、あなたが80's に惹かれる理由は何ですか?

これらの80年代のアーティストはみんな、変わっていることを恐れなかった人たちで、ビッグな、勇気があるポップ・ミュージックを作っていて、でもそれぞれの工夫、それぞれのユニークなパーソナリティを入れていた。そこが好きなんだ。

-80年代の要素は、どのようにしてあなたたちの音楽に取り込んでいるんですか?

文字通り取り入れてるときもあるよ。例えば「Shut Up And Dance」は、ドライヴ中にPat Benatarの「Hit Me With Your Best Shot」を聴いていて影響されたんだけど、あの曲には顔面直撃の強力なロックンロール・ギターが入ってて、同時に真摯な心温まるストーリーがある。あの歌のストーリーテリングの部分が大好きだから、そこを僕たちは「Shut Up And Dance」で使ったんだ。でも、大抵の場合、意識してやっていることではないんだ。ただそういう曲になるんだよね。すでに僕たちの音楽のアイディアに染み込んでいるから、自然にそういうものが出てくるんだよ。

-曲作りは、メンバー4人で一緒に行っているんですか?

曲によって違うよ。でも、このアルバムは僕たち4人が初めてひとつの場所に集まって、6週間毎日連続で曲作りをしたんだ。そうやって50曲、このアルバムのために書いたんだよ。でも、ツアー中にホテルで僕が歌詞だけ書いていたときもあるし、1曲分のアイディアをメンバーに聴かせたときもある。ただ、どんなふうに始まっても、最終的には全員が手を入れた曲になっているよ。メンバー4人のアイディアが一緒になっているんだ。

-「Shut Up And Dance」は発売から約1年の歳月をかけて大ヒットとなりましたが、移り変わりが早い現代において"ロングタームでのヒットの理由"と、"この曲が多くの人に支持された理由"は個人的にはなんだと思いますか?

その大半は、この曲のストーリーのおかげだと僕は思う。すごくパーソナルな話で、実際、実話に基づいてるんだよ。僕自身の恐れと、勝利を語った曲なんだ。考えすぎることから抜け出して、この瞬間を生きることについての曲なんだよ。誰でも共感できるストーリーだからじゃないかな。