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INTERVIEW

Japanese

セックスマシーン

2015年07月号掲載

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Member:森田 剛史 (Vo/Key) 近藤 潔 (Gt/Key/Cho)  日野 亮 (Ba/Key/Cho) ケン オガタ (Dr/Key/Cho)

Interviewer:山口 智男

新たな出発(たびだち、と読んで欲しい)を印象づけたシングル『春への扉』から3ヶ月半、神戸の"陽気なおっさん"4人組、セックスマシーンによる4作目のフル・アルバム『響けよ我が声、と俺は言った』が完成。アルバムとしては3年ぶりとなる今回もまた、幅広い曲の数々に取り組みながら、人間臭いユーモアとペーソスとともにポジティヴなメッセージを暑苦しいほどに(そこがいい!)訴えつづけるアンセミックなセクマシ節は健在。いや、さらに濃いものになっている。リリースの9日後、セクマシ史上最大キャパの会場でワンマン公演を行う4人にインタビュー。

-現在、前回のシングル『春への扉』のリリース・ツアー中なんですよね?

森田:はい。絶賛ツアー中です。各地ええ感じですね。もちろん、場所によってお客さんが多い少ないはあるんですけど、その中でも常に戦ってる感じでやれていると思います。ライヴは好きですね、だから。みなさんはどないですか? 僕、1番前でだーっとやってるんで、みんなの表情ってわからないんですよ。

オガタ:今回のツアーは、日を増すごとにのびのびやっている感が出てるので、ライヴとしては我々っぽいというか、独自のものになっているんじゃないかな。

森田:ライヴ前に考える自分像というか、ステージに上がったときの自分たち像のピントが絞れてきた実感はあります。ひと言で言うと、陽気なおっさん(笑)。真面目なことを喋るんでも根底に陽気なおっさんがあると、シリアスなことも受け取ってもらいやすい。一方的に言うとるだけでは、意味がないと思うんで、言いたいことこそユーモアを持ってと思ってるんですけど、それが自然にできたと自分でも思える日はのびのびとおっさんできてます。

日野:ライヴのスタイルがガーガー行くタイプなので、その陽気な部分がないと怖くなっちゃうんですよ。

森田:ライヴで小さなお子さんを泣かせたこともありますし(苦笑)。

近藤:まぁ、泣くわね。

森田:わーってなる子と泣き出す子にぱっくりわかれますね。1度、泣きながら後ずさりされたことありましたからね(笑)。あれショックだった。

近藤:いや、それが普通でしょう(笑)。

-そんな中、新作が完成しました。とりあえず、わーっと大きな声を出してみたくなるようなアルバムでした。

日野:ありがとうございます。

森田:前から言ってますけど、みなさんにゲスト・ヴォーカルをしてもらいたいんです。ロックの中でも歌の部分っていうのは生々しいというか、同じ歌でもたくさんの人が歌うだけで印象が変わる。さらに合唱する部分ってすごく好きで、上手いも下手もいろいろある中で混ざったら、すごく大きなうねりになるっていうのが僕らのライヴの目標。そういうライヴに対して、こういう曲が欲しいというところから作っていったものが多いですね。だから曲に関してはわりとさくさくと。歌詞は難産だったんですけど。

-アルバムとしては3年ぶりなんですよね。

森田:大体そんなペースでやってきたんですけど、これからはもっと早めていこうかなというのもあるんです。

日野:今までは曲ができたらアルバムを出そうかというスタンスだったんですけど、今回はリリースを決めてから作っていきました。

-あ、今回から。

森田:はい。シングルからの曲が3曲ほどあったので、ゼロから作ったのは8曲なんですけど、以前に取り掛かっていた曲もありますね。1年以上前にサビだけ作ってあった曲を今回、改めて完成させたものもあります。変なでき方がしたのがTrack.3の「待ちぼうけ」。あの曲は1日でできました。あれは前のキーボードが......別にけんか別れしたわけじゃないんですよ(笑)。彼がワンマンの前の日のスタジオに寝坊したと言って、来なかったことがあったので、"じゃあ、ワンマンであいつの知らん曲やろう"って(笑)。

日野:それでワンマンの練習そっちのけで、曲を作りました(笑)。

森田:そういう強いパワーとユナイト感があったので、一瞬でできましたね(笑)。