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INTERVIEW

Japanese

la la larks

2015年08月号掲載

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Member:内村 友美 (Vo) 江口 亮 (Key)

Interviewer:山口 智男

-「ハレルヤ」はTVアニメ"空戦魔導士候補生の教官"のエンディング主題歌ですが、歌詞はどんなふうに作っていたんでしょうか?

内村:少女たちと男の子の物語なんです。だから、対象年齢がもっと若いんですよ(笑)。今回、監督さんから言われたのが"男の子の目線ではなく、女の子たちの目線で書いてほしい"ということだったんです。女の子たちはみんながそれぞれにその男の子が好きなんですけど、好きの種類も、そこに混じっている感情もさまざまで、それを歌詞に書こうと思ったとき、女子たちと私の年齢や生きてる世界とかが全然違うから、何か共通点を探さないと書けないと思って。それが好きだとか嫌いだとかいうひと言で表せない感情だったんです。要素としてはアニメの世界にリンクするようにはしましたけど、まずはその大枠だけを共有するところから書いていったんです。

-台本だけ読んだんですか?

内村:原作のライトノベルも読みました。今もまだ続いているんですよ。

-さっき部活っぽいというお話が出ましたが、内村さんもそこに交わっているんですか?

内村:私、音楽的にドMなんで(笑)。求められると千本ノックに頑張って応えちゃうみたいなところがあるんです(笑)。

-ドMですか!? 例えば「ハレルヤ」ではどんな千本ノックを受けたんですか?

内村:「ハレルヤ」に関しては直しはなかったんですけど、そもそもお題があるときに、そこに向かって、"どうだ?! 期待以上だろ!"みたいなことをするのが好きなんですよ。だから、人に言われる前から"違う。何かもっといいフレーズがあるはずだ"ってとことん考えちゃうんです。la la larksの曲としても、アニメの曲としても気に入ってもらえる、どっちにもハマるバランスを見つけるのが好きなんですよね。

江口:カップリングの「Q And A」は"それじゃ救いがいないから、もっと違う言葉を"ってメンバーから言われて、書き直してたよね。

内村:思い悩んでる歌詞なんですけど、自分の気持ちをまんま出したテイストにしたんですよ。それをメンバーに聴いてもらったら、"共感できるし、悩んでる曲だっていうのはわかるんだけど、これだったらただの内村友美さん。内村友美さんの歌詞はそれでいいかもしれないけど、la la larksの内村さんの歌詞はもう一歩先まで行って欲しい"って言われて。"最後は背中を、自分がそういう気持ちになれなくても人の背中を押して終わって欲しい"と言われたんですよ。そうかと思って、書き直した歌詞を聴いてもらったら、"救われました"って。

-メンバーは歌詞もちゃんと受け止めているんですね?

江口:だって、嫌じゃないですか、"おまえ、そんなことを歌ってるの?!"ってヴォーカルと一緒にいるの。"それ恥ずかしくない? 俺、そんなに左でもないし、右でもないし"って思いながら演奏するの嫌だから、そこはやっぱりみんな結構言いますね

-もう1曲、カップリングの「色彩」は坂本真綾さんに提供した曲のセルフ・カバーですね?

江口:ディレクターから"入れようよ"って言われたんですよ(笑)。10年ぐらい前に提供したんだったらOKだと思うんですけど、数ヶ月前ですからね(笑)。普通はナシじゃないですか。でも、ディレクターから言われたってこともあるんですけど、自分たちもその曲に対しては、思い入れがあったんで。それこそ苦行のような曲で、作るのがすごく大変だったんですよ。だからもっといろいろな人に聴いて欲しいし、内村のヴォーカルで聴きたいという声も聞いてたんで、"やらせてもらうのはいいんですけど、でも、坂本さんは嫌ですよね?"って聞いたらOKって言ってもらえて。

-苦行のような曲っていうのは?

江口:坂本さんもインタビューで"2、3曲ある曲をくっつけたみたい"って言ってたですけど、本来あり得ない展開の曲なんです。演奏する側からすると無理無理無理って(笑)。