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INTERVIEW

Japanese

Far apart Daily life

2015年02月号掲載

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Member:今井 学 (Vo/Gt) 石川 悟 (Gt/Syn/Cho) 早田 詠希 (Ba/Cho) 安藤 善 (Dr/Cho)

Interviewer:岡本 貴之

2ndアルバム『VERSATILE』をリリースする4人組ロック・バンド Far apart Daily life。メロディアスな曲調と、時に哲学的であり、時にシニカルな芯のある歌詞、そしてそれを支えるストイックなプレイヤーたちによる圧倒的な演奏力。新たな音作りとの出会いがあったという、分離のいいクリアな音により収録された楽曲たちが生まれた背景に迫った。

-Far apart Daily lifeはどんな成り立ちで結成されたんですか?

石川:ヴォーカルの今井と自分が高校が一緒で、高3のときからバンドをやっていたんです。リズム隊が変わりつつ、ドラムの安藤が入り、ベースの早田が最後に加入しました。それが2009年です。

安藤:ベースが抜けたときに、僕の大学の後輩だった早田に声を掛けたんです。"バンドやって欲しいから仕事を辞めてくれ"と(笑)。

早田:このバンドに入るまでは全然バンドでやっていくつもりはなくて、サークル活動だけやってるつもりだったんですけど。でも先輩から言われたんで......。

安藤:無理矢理みたいじゃないか(笑)。

早田:安藤がやっているバンドということで普通にお客さんとして観に行ってて、単純にファンだったんですよね。そのバンドから声が掛かったんで、じゃあやってみようかという気持ちになりました。

-アルバムを聴いたところ、みなさんすごく表情が豊かな演奏力を持っていますよね。みなさんが共有している音楽性ってひと言で言うとプログレなんでしょうか。

安藤:そうですね、現段階というか最近ではそうなのかな?

石川:もともと、リズム隊のふたりがプログレやメタルがベースにあって。その影響が最近色濃く出てきているかなと思います。最初、今井と自分が始めたときはオルタナ色が強い楽曲をオリジナルでやったんですよ。

今井:それで、わけがわからないまま変拍子とかをやってたんですよ。作ったら変拍子になっていたり(笑)。

-この4人になったときにどんな音楽を目指そう、ということは話し合ったんでしょうか。

安藤:いや、いわゆる方向性を頭で考えるというようなことはしませんでしたね。それぞれが作っていく段階でやっていけば固まっていくのではなかろうか、という感じで。

石川:昔は"こうじゃなきゃいけない"みたいな変に頑固なところがあったんですけど、最近は個々の持ち味を出して楽曲を作れば、自分たちらしく固まっていくんじゃないかなと思って着地点とかを決めずに作っていってますね。

今井:方向性がどっちつかずって言われることもあったんですけど、逆に今はそれが武器になってるかな、と思うんですよね。歌ものとプログレ的なものがうまく融合できているんじゃないかなと思います。ひとつあるとすれば、各楽器のメロディアスさですね。テクニカルなギター・フレーズだったとしても耳に残りやすさがあるというのが第1条件みたいな感じがありますね。

-今井さんは好きなアーティストにNIRVANAの次にPINK FLOYDを挙げていて、川井憲次さん("機動警察パトレイバー"の実写版映画サントラ等を手掛けている)の名前があったり不思議ですね。アニメも好きなんですか?

今井:もう、根っからのオタクなんですよ。

一同:(笑)。

今井:アニメのサントラだけでも200~300枚は家にあるくらいです。ミュージシャンよりも先にオタクだったんですよ(笑)。結局、アニソンとかのたった1分数秒で印象を付けるメロディアスがルーツにあると思うんですよね。

-リーダーの石川さんはYES、KING CRIMSONといったプログレ・バンドを挙げていますね。

石川:もともとはオルタナとかポスト・ロックばかり聴いていて、プログレを聴きだしたのはリズム隊のふたりの影響なんですよ。だからオフィシャル・サイトで挙げているフェイバリットというのは今回のアルバムに対して、という感じですね。