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INTERVIEW

Japanese

リベラリドル

2014年09月号掲載

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Member:MICHIKO (Vo/Gt) KO-YA (Gt/Cho) KIM (Ba) DAICHI (Dr/Cho)

Interviewer:沖 さやこ

-今回のアルバム・タイトルにもある"liberalism"という"自由主義"という意味を持つ言葉に似た"リベラリドル"というバンド名も、「answer」ができたあとのバンドのコンセプトに繋がりますか?

KO-YA:バンド名を決めるときにliberalismという言葉を見つけて、響きだけでもこれかっこいいねと思って。それで意味を調べたら"自由主義"で、それで俺ら結構自由だよねって話になって。でもそれだけじゃつまらないから"riddle(=謎)"という単語をくっつけて。俺ら自由だし、他のバンドさんからしたら結構謎だと思うんですよ(笑)。

MICHIKO:うん、意味わかんないと思う(笑)。うちのバンドは仲が良すぎるから、他のバンドさんとちょっと空気も違って。

DAICHI:自分たちはほんわかしてるんでなめられやすいところもあったりして(笑)。そういう意味でも音楽性から仕切り直しをしたかったんですよね。

-確かにバンドの始まりかたも音楽の続けかたもスタンダードとは少し違う気がするので、ぴったりのお名前だと思います。そして......KO-YAさんは「answer」のPVを公開する前日、今年の2月7日に左手中指の神経を断裂してしまったんですよね。

KO-YA:そうですね、事故で指を切ってしまって、骨までいって、あと5mmいってたら切断というところまでいってしまって。終わったと思いました。20針くらい縫って。まだ半分神経が通っていなくて。完全にはまだ動かないのでライヴ活動は休止中です。事故の直後は絶望しかなくて......本当に精神的にも落ちて、激ヤセもして。みんなに迷惑をかけるし、バンド辞めようかなと思いました。でもみんなが"いつまでも待ってるよ"と言ってくれて。それで下向きすぎてもだめだなって。それから音楽への意識が変わりましたね。ギターが弾けないから、すごく弾きたいと思ったし。"早くライヴがやりたい""ちゃんとギターが弾きたい"......そういうフラストレーションは今でもたまってます。だから怪我して逆にやる気が出ました。

MICHIKO:私たちも(KO-YAに対して)普段通りでいようと思いました。心配しすぎてもプレッシャーになるし、いつも通りやることをやって。うちらはうちらで、KO-YAがギターをちゃんと弾けるようになったときに"あ、この曲のギター超楽しい!"と思ってもらえるような曲を作りたいなと思って。怪我してライヴができないなら、そのぶんできることをやろうと思ったんです。

-それが今回の初の全国流通盤『liberalismの足跡』にリリースに繋がるわけですね。

DAICHI:そうですね。ライヴができないとなると活動が滞っちゃうんで、そのぶん何をするかとなると曲を作ることしかできないし。いっぱいいろんな人に聴いてもらいたかったし、ライヴに来てくれる人以外にも自分たちの音楽を広めていきたくて。でもギターが弾けないんで、今回のアルバムのギターは実は僕が全部弾いてて。......でも僕はもう2度とギターは弾きたくない(笑)。

-何があったんですか?

DAICHI:最初は僕がギター・ヴォーカルをやっていたりもしたんで、自分は結構ギターが弾けると思ってたんですよ。だけどレコーディングに入ったら......ギタリストにしかわからないミスがあるんですよね。それに全然気付けなくて、エンジニアさんにボロクソに言われて(笑)。1番ショックだったのは、始まってギター弾いて10分くらい経ったときにそのエンジニアさんが"あの~、他に誰かいない?"って言ったこと(苦笑)。超練習してきたのにー!って......あれは実は半べそだった。

KIM:あれは見てるほうもほんとにつらかったよ(笑)。

-(笑)コンポーザーのDAICHIさんはどうやって曲を作るんですか?

DAICHI:僕がある程度のかたちをパソコンですごく簡単にデモで作るんです。それをスタジオに持って行って固めて。パソコンとにらめっこして曲を作ってると、どうしても......バンドのノリというか、そういうものが全然出なくて。パソコンのときにはすごくいいなと思ったものが、実際スタジオでやってみると全然パワーがなかったりするので、パソコンで作って生音でやって、の繰り返しですね。

KO-YA:今回のギター・フレーズは、「answer」は怪我の前にできた曲なので僕なんですけど、それ以外は(DAICHIに)丸投げです。もっとこうしたかったな、と思うところはありますけど、感性が近いので。でもギタリストじゃないから拍とかがおかしいんですよね(笑)。だから指が治ったときにライヴで自分が絶対にできない!と思ったものは"無理だから変えてくれない?"と頼みました。

-中毒性のあるギター・リフですよね。頭に残ります。

KO-YA:あ、ありがとうございます。DAICHIとも"リフは人に引っ掛かるものにしたいよね"というのは常々言っているんです。やっぱりイントロ一発目のリフで、今後聴くか聴かないかって決まると思うんですよ。俺が(CDショップの)試聴機で聴いてても、リフがいまいちだとその曲も次の曲も聴かないから。だからリフにはすごく時間を掛けます。他ができてるのにリフだけできないとかもしょっちゅうだよね(笑)。何回も繰り返して繰り返して......やっと"これでいこう!"と。リフと"静"と"動"、曲の流れはすごく大事にしてますね。