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INTERVIEW

Japanese

トライアンパサンディ

2014年07月号掲載

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Member:G-YUNcoSANDY (Vo) MISSY (Gt) HIDE (Gt) WANI (Dr) MASAMU (Ba)

Interviewer:沖 さやこ

-そして2014年3月1日にRyo-Heyさんがアレンジ・プロデューサーに転身なさることを発表し、MASAMUさんがサポートとしてベーシストを務めるようになり、5月に正式加入なさる。

G-YUN:Ryo-Heyがアレンジャーとしてかかわっていくことが決まったのは去年の12月にやった初ライヴから丁度1年の記念ワンマンのあとで。それで"ベース弾ける子いないですか?"といろんなところに声をかけて――下北沢SHELTERの(店長の)義村さんに話をしたときに"いいのいるよ? ちょっと若いけどいい?"ってMASAMUちゃんを紹介してくれて。それが1月12日とか、それくらいで。MASAMUちゃんは(自分とMISSYがやっていた)前のバンドを知っていてくれてたから、緊張するし怖かったらしくて(笑)。おまけにサポートだから、どういうふうにメンバーと関わっていけばいいのか難しかったと思うんです。それでなかなかうまくコミュニケーションは取れなくて。最初は"これから一緒にトラパを作っていくのは難しいんじゃないか?"と思ったりもしたんです。

MISSY:候補のベーシスト5人くらいと一緒にスタジオ入って......音とかはメンバー全員"MASAMUがいい"で一致だったよね。それでコミュニケーションはうまく取れていない状態だけど、ライヴを一緒にやっていくようになって。でもMASAMUが打ち上げで話すようになってきて、そしたら熱くてすごく真面目だというのがわかって"可愛いなこいつ""これはMASAMUでいいんじゃないか?"と僕らにも心境の変化があって。

WANI:ベースの音やリズム感やパフォーマンスは、ドラムにとっても大事なのでサポートの候補の人たちの様子もいろいろ見て。MASAMUは若くて伸びしろがあると思ったし、一緒に演奏していていちなん気持ちいいなと思ったんです。だから俺は結構最初からいち押ししてました。

G-YUN:しっかりしてるし真面目だし、ベーシストとしても素晴らしいし。それで今回のアルバムをミックスしている最中に"MASAMUにしよう!"と4人で勝手に決めて(笑)。

-(笑)MASAMUさんはサポートのお話をもらってから今回の正式加入まで、どういう心境でした?

MASAMU:もともとGOLLBETTYは学生時代から聴いてたので、サポートの話をもらったときは"知ってる人たちのなかでやるのかー......怖い!"と思って(笑)。こっちは一方的に知ってて、向こうは知らない奴が来たって感じだから。トラパのことは名前だけは知ってたんだけど、音は知らなくて。それで音源をもらって聴いたときに、俺はGOLLBETTYよりも全然かっこいいなと思って(笑)。ベースもめっちゃかっこいいし......これは頑張らないといけないなって。まずは"4曲くらい覚えてきて"と言われたんですけど、俺は"もっと覚えてこないとだめだろうな"と家でひたすら必死に練習してました。でも俺が気を遣ってメンバーも気を遣っている状況だというのを俺自身も感じていたんで、俺はサポートのままなんだろうな、と思ってて。でも"正式にメンバーになって"というお誘いをくれて1ヶ月経って――遠征したり車移動も多いから、正式メンバーなんだなとようやく実感している部分があります。

-なるほど、ありがとうございます。今作『Reflection"A"』は、前作同様オケ先で曲が作られたとおっしゃってましたけど、前作よりも歌が映えるアレンジになっていますよね。だから作りかたが変わったのかな?なんて思いました。

G-YUN:オケ先なのは前と一緒なんですよ。あっ、でもちょっと違ったことがあって――。A、Bまでは作れるけどサビがどうも乗らん!と躓くことがあったんです。わたしには"みんながせっかく作ったかっこいいオケに、いいメロを乗せなきゃ!"という使命感があって1曲のうちの1フレーズのことに何日も掛けてて......そしたらメンバーが"サビのコードとか変えたらいいじゃん"と言ってくれたんです。それで"え、いいの!?"ってスタジオに入って、メロを歌ってコードを付け直したりして。そういう作業は前とは違いますね。

HIDE:メンバーそれぞれ感性も違うので、俺はこう行ったほうが気持ちいいというのも違うんですけど、それでもやっぱり気持ち良く歌ってほしいし。この人(G-YUNcoSUNDY)の持っているオリジナリティがうちのバンドのいちばんの強みだと思うから、僕たちもかっこいいオケだと思いつつ、メロディのイマジネーションが湧きやすいように寄せていくような感じにはしました。ミックスもギターがバーン!と出るようなミックスにはしなかったですしね。

-電子音とバンド・サウンドのシンクロ率は更にアップしていて。

MISSY:それはやっぱりRyo-Heyが大きいんですよね。このアルバムにはMASAMUが参加してないから俺ら3人(MISSY、HIDE、WANI)で作ってたんですけど、結構めちゃくちゃ弾きまくったりしてて(笑)。ある程度僕たちで形にしてからRyo-Heyを呼んで聴いてもらって引き算してもらって。俺らがかっこいいと思ってたものも、Ryo-Heyは"これちょっと狙いすぎっすね"とか言ってがんがんがんがん変えてくるんですよ(笑)。でもまとめてもらったものを聴くと、Ryo-Heyがいるからトライアンパサンディの音楽は成り立っているんだなと。

G-YUN:そこでまたギターも新しいフレーズを入れてみたりして。だから作業は多かったんです。レコーディングのギリギリまでアレンジはしてましたね。4曲目の「ring+A+ring」はアレンジも正式決定してドラムも録り終わって、サビを生かすための同期音の作業を行ったのにもかかわらず、わたしが"このサビを変えたらもっといい曲になるので変えたいです"と言って(笑)。......でもそれで良くなったよね?

全員:うん。

G-YUN:作って壊しての作業がどんどんいい方向にいったアルバムだなと思います。