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INTERVIEW

Japanese

SUNDAYS

2014年05月号掲載

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Member:冬実(Vo) 宮田 誠(Gt)

Interviewer:沖 さやこ

2013年1月にTOWER RECORDS限定ミニ・アルバム『終わらない旅』でインディーズ・デビューを果たしたSUNDAYSが、今年5月に7曲入りの2作目『普通の人間』でメジャー・デビューを果たす。かつてから日本一を目指すことを公言する彼女たちにとって、新たな大きなスタートだ。老若男女問わず響く、血の通った歌心とグッド・ミュージック。懐かしさとフレッシュさが同居する4人のグルーヴと空気感は、老若男女問わず人々の心に響くだろう。バンド結成の経緯やバンドへの想い、そして新作について、リーダーの宮田誠と紅一点ヴォーカリスト"ふーちゃん"こと冬実に話を訊いた。

-もともとふーちゃんと宮田さんの出会いはどういうものだったのでしょうか?

冬実:川越にあるスタジオがもっと大きくなった、公開練習ができるようなライヴハウスがあって。高校に入ってすぐ仲良くなった友達がそこに連れてってくれたんです。それでわたしもそこで出会ったメンバーとバンドを始めて。

宮田:僕は高校の軽音楽部に入って、そこで今のドラムの渡辺(和己)くんと出会って、バンドを組んで。僕らもその川越にあるスタジオみたいなライヴハウスに出てたんです。ふーちゃんのバンドはSHAKALABBITSのコピーとかをしてて、ふーちゃんはその当時から表現力もあったし楽しそうに歌うから魅力的なヴォーカリストでしたね。僕らのバンドはメロコアの流行に乗ってHAWAIIAN6とかSNAIL RAMPをやっていて。僕はそのバンドでベースを弾いてたんですね。でもギターがやりたいなぁ......と思ってたら、ふーちゃんのところのギターが脱退して、ギタリストを募集してたから、僕が連絡して入ることになって。

冬実:それで初めてちゃんと話そうということになって、みずほ台のマックで会ったとき、宮田くんは白いハットに、オレンジの星が入った緑色のジャージという、とにかくダサい服装だったんですよ(笑)。おまけにすっごい暗くて気持ち悪かった!

-はははは。

宮田:暗いけど高圧的でしたね......嫌なやつでした(笑)。

冬実:え~、こいつか~......と思ったんですけど、取り敢えずスタジオに入ることになって。宮ちゃん(宮田)は最初のスタジオで新曲を2、3曲持ってきたんです。その曲がめちゃくちゃ良かったんですよね。"あ、この人ちょっと気持ち悪いけどいい曲書けるんだ!"と思って(笑)。宮ちゃんはいいことも悪いことも物事をはっきり言うタイプだからバンド・メンバーからは最初嫌われてたんですけど、一緒にいるうちにすごくいい人だというのも知って。

宮田:それが18歳くらいのとき、SUNDAYSを結成する前に組んでたバンドですね。それが20歳くらいのときに解散して......バンドを4人でやることに結構疲れてたし、何をやっていったらいいかも定まっていなかったから、ふーちゃんと僕で弾き語りを始めるようになって。

-バンドをやることに疲れていた、とは?

宮田:実はそのバンドにプロデューサーさんがついてくれてたんです。で、そのときの僕はすごく生意気で(笑)、僕がバンドをクビにされちゃったんです。

冬実:作詞作曲をしていた宮ちゃんをクビにして、残りの3人で新しいバンドをやろう! でも曲は引き続き宮ちゃんに書かせる、と言われて。でもそのときにわたしは疑問に感じて。

宮田:いや、ふーちゃん最初は"宮ちゃんしょうがないよ、さようなら"って感じだったよ(笑)。

冬実:えー!? 嘘ー(笑)!!

宮田:そのときの俺は白髪が一気に出てきたり、血便が出たり......。このインタビューで絶対に曲げたくないんですけど、そんなにすんなり一緒にやろうとなったわけではなく、僕が説得に説得を重ねた結果、ふーちゃんはしぶしぶついてきたんです(笑)!

冬実:プロデューサーさんがすっごいオイシイ話をしてくる人で、"TV番組の司会に抜擢する"とか"ふーちゃんは次世代の木村カエラだ!"とか言ってくるから、わたしだってこの人についていけば夢が叶う!って思っちゃうじゃないですか(笑)。でもよくよく考えればこれからも宮ちゃんの曲をやっていくのに、そのバンドに宮ちゃんがいないなんて、すごい利用のされかただなと思ったし、宮ちゃんのいないバンドにいることにすごく不安を感じて。だからやっぱり、信頼できる人とやっていくのがいちばんだなと思ったんです。