Overseas
YUCK
Member:Daniel Blumberg(Vo&Gt) Max Bloom(Gt) Mariko(Ba) Jonny(Dr)
Interviewer:沖 さやこ
2009年末に活動を休止したCAJUN DANCE PARTYのDanielとMaxを中心に結成されたオルタナティヴ・ロック・バンドYUCK。耳の早いリスナーの間では話題騒然だったデビュー・アルバム、その日本盤がついに9月7日リリースされた。あどけなさと性急さが際立ったCAJUN時代から、驚きの速度で誕生し、成長を見せ付けてくれた本アルバム。この度Skream!では、9月15日に行われた来日公演前日に取材を慣行。4人の和気藹々とした雰囲気は、アルバムからにじみ出るプライベートな空間を物語っていました。
-アメリカやイギリスでは2月や3月にリリースされたデビュー作『Yuck』ですが、日本でようやく9月にリリースされました。Skream!初登場でもあるので、まず皆さんの結成のいきさつを教えて頂けますか?
Daniel Blumberg(以下D):Maxと一緒に曲を作ってたんだ。僕らはずっと子供の頃から友達だったんだよね。Maxが作った「Operation」って曲を作って、それを聴いたら"やっぱ一緒に曲を作りたいな"って思ったんだ。それで二人で曲作ったり、レコーディングしたり。
Max Bloom(以下MB):そうしているうちに"バンドを作りたいな"と思ったんだ。
D:それでMarikoと一緒にやることになって、Jonnyはアメリカのニュージャージー州から来てくれたんだ。出会ったのはイスラエルなんだけどね。
-"YUCK"とは日本語で"オエッ"という意味ですが......何故このバンド名に?
D:言葉がバンド名として気になったんだよね。付けた理由は特に無くて、ただこの言葉が好きだっただけだよ。
-バンド名もグロいですが、ジャケットの絵もグロめですよね。誰がお描きになっているのですか?
Mariko(以下M):Danielがジャケットの絵を描いてるから......彼がグロテスクってことじゃない?
一同:(笑)
-ははは(笑)。音はポップネスや力強さもあるのに、バンド名やジャケットなどは真逆なのでそのコントラストも面白いと思いました。
D:あんまりそういうのは考えてないんだけどね。やりたいことをやってるだけで。でも僕らのやってることは、全部YUCKになるんだ。
-曲ごとに全然違う印象を与えてくれるので、このアルバムを聴いていると曲が変わるたびに毎回新鮮な気持ちになります。
MB:曲によって音やアレンジを変えているのは確かだよ。でも別にアルバムそのものにこだわりはなくて、その曲はその曲なんだ。ひとつのアルバムとしての音のコンセプトっていうのはないな。そういう話はメンバーでしたりすることもないしね。曲を作っているときは、その曲が一番いい状態にするために力を注ぐんだ。
-レコーディングはいつ頃なさったのですか?
D:去年の夏だよ。
-どうやらレコーディングはご自宅でなさったらしいですね。
MB:ドラムはロンドンのスタジオで録って、ギターとベースとそれ以外の楽器は僕の家でレコーディングしたんだ。それで、最後にヴォーカルをDanielの家で録音したよ。
-素人考えかもしれませんが、スタジオを使ったほうがラクな気もするのですが。
MB:んー、スタジオでレコーディングするのは、YUCKにとって不自然な気がするんだよね。YUCKの曲を一番理解しているのはこの4人だし。だから自分たちだけでレコーディングしたほうが自然だと思うんだ。だからセルフ・プロデュースにしたし。そのほうが結果的にいいものが出来ると思うんだよね。
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