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INTERVIEW

Japanese

OGRE YOU ASSHOLE

2011年08月号掲載

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Member:出戸 学(Vo&Gt)

Interviewer:花塚 寿美礼


-ということは全部このアルバムのために作られた曲なんですね。

そうですね。全部アルバムのために作った曲です。

-このアルバムの中で中心となった曲をあげるとするならば?

う~ん。割と全部が同じくらいのテンションっていうか全部がひとつのアルバムを作るためのピースっていう感じで、核になった曲があったというか、こういう曲が欲しいからこういうのを作ったというようにはめていきました。全体像を一番大事にして作った感じですね。

-リズムに関してはどんな作り方をしてるんですか?

今回はBPMが速い曲がないっていうのも特徴かなと思ってて、リズム隊の2人は僕らがデモを作ってきたのを再現してくれる感じですかね。

-そして昨年にはUSにツアーにも行かれていましたね。旅立つ前のライヴのMCで“初の海外でナーバスになっている”と言ってましたが(笑)。実際行ってみてどうでした?

大体アメリカ・ツアーは辛いっていうのは色んなバンドから聞いてたから相当身構えてましたね(笑)。身構えた分、楽しめました部分はたくさんありました。

-行く前はドキドキでした?

メシが不味いっていうのも聞いてたし、絶対メンバーはケンカするっていうのも聞いてたし、でもそんなことはなく、何も心配することはなかったです。心配しすぎたから良かったのかなって。

-逆に(笑)。アメリカのお客さんの反応はいかがでした?

都市部の人は腕組んで観てるような感じで、田舎の方は無条件に騒ぎに来てるのかわからないですけど、音が鳴った瞬間に大興奮みたいな。日本でワンマンやるよりも盛り上がって(笑)。田舎の方がリアクションはすごかったですね。

-USツアーの経験はこのアルバムに影響は与えましたか?

影響なのかわからないですけど、車での移動距離が長かったんで車内で曲を作ったりもしてました。

-またMGMTやDEERHUNTERなど海外のバンドとの共演もありましたね。彼らを見て感じたことはありました?

海外で大活躍している2組ですけど同世代っていう感じはしましたね。持ってる雰囲気はすごいわかるというか。

-なるほど。プロデューサーに石原洋さん、エンジニアに中村宗一郎さんとゆらゆら帝国の制作陣との作品も今作で4作目となりますね。前に何かの記事で2人から“困ったときは声”とのアドバイスがあったっていうのを見たんですが、これはどういうことですか?

例えば“ブーン”っていう音を入れたいと思うじゃないですか。シンセとかギターだったりでその音を作ろうとするんですけど、何か違うなと思ったら、最終的に声で“ブーン”っていうと割りと良いみたいな、そういう話です。

-そうなんですね。難しく考えていました(笑)。先ほど、レコーディングでは笑いが絶えないと言ってましたが、それはエンジニアさん達も交えて?

そうですね。しゃべってて雑談の中からアイディアが出てきたりします。

-気になったのが歌詞の中に“群れ”、“穴”、“壁”という言葉が多く出てきていて。

“居心地が良くて悲惨な場所”っていうのをテーマにあったんで、そういうのを考えてて出てきた単語ですね。

-あと“塔”も。

“傾く塔”っていうのが歌詞で出てきてそこに人が集まってく感じ、人がそこに入っていきたい感じっていうのが何かを終わらせたい感じを象徴してるというか。

-そしてリリース・ツアーも決定していますね。このアルバムの曲たちはライヴではどんな風に表現されるんでしょうか?

ちゃんとバンドとしてやろうかなと。

-ゲスト・ミュージシャンとかは呼ばずに?

今のところ入れない方向で進めてます。今回、バンド・サウンドとして崩したアルバムを作ったんでそれをバンドで出来るように頑張ろうと。

-お! それはまたCDとは違った楽しみがありますね。

そうですね。アルバムの雰囲気は残しつつ。