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INTERVIEW

Japanese

THE BEACHES

 

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Member:ヒサシthe KID(Vo&G)

Interviewer:杉浦 薫


-『Hi Heel』というコンセプトが見えてきたのはいつ位なのですか?

それは去年の年末くらいにアルバムを作ろうというモードになった時に浮かんだ言葉で。コンセプトっていうより、キーワードだよね。スペルとかも含めて。靴のハイヒールだけじゃなくて、悪役っていう意味での"ヒール"っていう言葉も引っかかって、なんかこのキーワードで一枚書けそうだなって思ったんだよね。どんな言葉でもよかったんだけど、新しいアルバムを作るにあたって、一個キーワードを決めようって思った。いいキーワードが決まってラッキーだったなと思います。

-アルバムジャケットからして今までの2枚とはかなり雰囲気が違いますよね。

そうそう、この絵はね、元々あった絵なの。レコーディング中にr.u.koがたまたまある個展を見に行った時に見つけた絵なんだよね。その絵をr.u.koに見せてもらって、もうこれしかないなって思ったんだ。

-どなたの作品なのですか?

岩田満穂さんていう人。お会いしたことはないんだけど、快く承諾してもらいました。

▼岩田満穂さんの作品が見れるサイト
https://www.kokugakai.com/kaigabu/junkaiin2006/IWATA-M/

-『Hi Heel』を製作するにあたって、製作環境に何か変化などはありましたか?

うーん、特別変わってはないかな。スタジオも同じだし。でも今までと違うことは、時間があったっていうことかな(笑)。

-アルバムが全部完成するまでにどの位かかったんですか?

この2年間ていうことになるのかな。『HANA HOU』が出来た後ずっとっていう風に考えると。ただ、去年はライヴの合間にやっていたスタジオ・セッションの中でたまっていたネタはちらほらあったんだ。実際に曲として形になったのは全部今年に入ってからだけどね。

-それではアルバム『Hi Heel』の収録曲にまつわるお話を聞かせてください。まずは冒頭曲の「Hi Heel」。この曲はいつ頃作られたのでしょうか?

今年に入ってからだから、かなり最初に出来てたんだよね。これは、「ガンバ」って曲の原型があったんだけど、それとは全然違う形になっちゃった。結局は明るい曲になったんだけど、最初はこのアルバムっぽい曲だったんだよね。で、その「ガンバ」の原型となる曲の次に出来たのが「Hi Heel」だったの。

-『THE BEACHES』の冒頭は「Sunset Sunrise」で、『HANA HOU』の冒頭は「Wiki Wiki」だったじゃないですか。だからかなり今までとは全然雰囲気の違う冒頭曲ですよね。

そうそう。この曲が1曲目になるとは・・・(しばし沈黙)・・・思ってたかもしんない(笑)。

-(笑)。

ああ、この曲かもな~って思ってたような気がする(笑)。

-「ミダラ」はBURAKA SOM SISTEMAを彷彿とさせるビートですね。意識したところはありましたか?

実はこの曲も最初は全然違う感じの曲だったんだよね。セッションしている時って曲が最終的にどういう形になるのかわからないものなんだけど、ある程度の曲の形が見えてきた時に、BURAKA SOM SISTEMAとかその辺りのビートの影響は現れたと思う。そうそう、単純にビート的には、このアルバムの殆どの曲は、2拍目と4拍目にスネアが入るパターンじゃないものにしてやろうっていうのがあったんだ。

-2拍目と4拍目にスネアが入るパターンに飽きてしまった?

飽きちゃったっていうわけじゃないんだけど、一個そういうテーマを頭に置いておくのが大事っていうか。モードとしてね。結果的にそうならなくてもいいんだけど。ちょっとした縛りを設けると、そのモードが出やすいんだよね。『Hi Heel』っていう言葉のキーワード然りなんだけど。結果それがキッカケになって前半の2~3曲が生まれたんだよね。