Japanese
2024年06月号掲載
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結成35周年、5年ぶりとなる10枚目のアルバムは、"Sparkle"=輝かしい、"X"=10枚目、未知のものというタイトルが示すよう、バンドにとっても、ファンにとっても、これからの生きる道を照らすかのような作品となった。王道でシンプルなロック・サウンドはむしろ新鮮さもあり、ストレートな歌詞は誰の人生にも重ね合わせることができる。死を意識することでより明確になった生きることへの覚悟。その覚悟がそのまま希望へと繋がり、堂々と、且つ自然体で鳴らされる。その音のひとつひとつが身体の細胞に染み渡る感覚といったら、もうとてもじゃないが言葉で言い表すことなんてできない。大切なメッセージも、彼ららしいユーモアも、ロックの醍醐味もすべてを包括した1枚。生命力に満ち溢れている。(藤坂 綾)
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