Overseas
2023年04月号掲載
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80年代エレポップを基調とした楽曲が本国のみならずアジア圏でも話題を集め、2022年11月には初来日公演を開催したUSオルタナティヴ・ポップ・デュオのJOAN。彼らの初となるアルバムは、親しみやすいソフトなメロディという持ち味はそのままに、進化と成熟も垣間見える作品になっている。サウンドもさらなる広がりを見せ、00年代のポップ・パンクを思わせる「Loner」や、アコギとストリングスのアレンジが沁みる「Monsters」、甘酸っぱく切ない「Flowers」など粒揃いの楽曲を収録している。メンバーそれぞれが父親になった経験を反映した、壮大なラスト・ナンバー「Superglue」は白眉だ。この普遍的なポップ・サウンドは、洋楽ボーイズ・グループをよく聴いていたという人にもおすすめしたい。(菅谷 透)
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