DISC REVIEW
Japanese
2022年02月号掲載
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崎山蒼志
Face To Time Case
高校卒業後、上京しミュージシャン専業になった2021年、さらに多様な表現を自由に突き詰めた印象のあるメジャー2ndアルバム。いわゆるモダン・ラウドロック的なバンド・サウンドは「嘘じゃない」、「逆行」など先行発表曲に続き、「Helix」でさらに進化した。「舟を漕ぐ」などは幼少期の記憶と分かち難いパーソナルな世界観だし、リーガルリリーと演奏も含めコラボした「過剰/異常」の共鳴は清々しいほど。一方、石崎ひゅーいや水野良樹(いきものがかり/Gt/Pf)とのタッグはJ-POPを踏まえ、更新する気概に満ちている。また、毎回楽しみな打ち込み多重録音は、インダストリアル・テクノとマンブル・ラップの混成のようで、表現者のポテンシャルをパッケージ。ジャンル語りの無効さを痛感する。
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