Overseas
2021年12月号掲載
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USインディー・ロック・シーンの実力派、THE WAR ON DRUGSの4年ぶり5作目のフル・アルバムとなる今作は、約3年という時間をかけてじっくりと楽曲を練り、ADELEの最新作も手掛けたShawn Everettを共同プロデューサーとして迎えて制作された。今作でも、ソングライティングの要を務めるフロントマン Adam Granducielのセンスが光る。派手さのないシンセ使いや、ゆったりとした時間の流れを感じさせるリズム・ライン、そしてAdam特有の力の抜けたヴォーカルも心地よい。そんなどこか懐かしくもあり、タイムレスな魅力を持ったサウンドメイキング、そして普遍的なメロディという、素朴だが奥深い様式美を感じる楽曲の数々は、聴く者を選ばず幅広く愛される作品となるだろう。(山本 真由)
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