Japanese
2020年11月号掲載
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心をチクッと刺激する印象的な作品名にも表れている通り、yonawoの荒谷翔大(Vo)は日本語の使い方が面白い。メロウでロマンチックな音にそんな詞が交じることで、聴き手の想像がかきたてられ、強く心に残る不思議な力があると思う。"空に満月/齧って 頬張る 貴方の大好物/今宵の空には食べ残しが少し"(「トキメキ」)という詞も、とても愛らしい。本作にはそんなyonawoテイストは一貫してありつつ、ひずんだエフェクトが新鮮な「rendez-vous」、繰り返すコーラスが温かな「蒲公英」、部屋の中アコギで弾き語るような「202」、「麗らか」~「close to me」のドラマチックな繋がりなど、その表情は豊かだ。彼らの多彩な魅力に憑りつかれてしまう充実の1stアルバムになった。(稲垣 遥)
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