DISC REVIEW
Japanese
2019年12月号掲載
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Seebirds
Lossphilia
mol-74のベーシストでもあるRyoma Takahashiがヴォーカルを務める、Toshitaka Nikiとのふたり組バンド、Seebirdsがおよそ3年半ぶりにリリースする。エレクトロニカ、シューゲイザーの要素を感じるサウンドと柔らかく繊細なヴォーカル。ギター、ベース、ドラムによるバンド・サウンドが基軸となっているが、メンバーの編成や楽器の種類に捉われないようなトラックメイク。浮遊感のあるサウンドが時折生っぽくなり、牙を剥く瞬間にドキッとさせられる。本作は"失うこと"をテーマに据えた作品とのこと。とはいえ、喪失に伴う悲しみや苦みそのものよりも、記憶の断片が乱反射する様子が音や曲として表現されている。輝けば輝くほど切なく感じられる音楽。
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