Overseas
2019年11月号掲載
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"アメリカン・ロックの良心"ことGOO GOO DOLLSの12作目となるフル・アルバム。30年以上活躍しているバンドだというのに、オヤジ臭さがまったくないのが本当にすごい。暑苦しさ、説教臭さなど皆無のポジティヴ・ポップ・ロック。GOO GOO DOLLSと言えば、ちょっと切ないロック・バラードやエッジの効いたオルタナティヴ・ロックというイメージも強いが、今作は、30周年を記念した前作のシンセやコーラスを使った豪華な音作りを踏襲しつつ、さらにポップな圧倒的光属性へと進化。軽やかで優しいメロディは、気負わず耳を傾けることができ、爽やかな新緑の香りを運んでくれる初夏の風のよう。まさにタイトルの通り、聴く者の荒れた心や疲れを癒してくれる"奇跡の薬"だ。(山本 真由)
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