Japanese
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エモーショナルな女性ヴォーカルに、クラシックが土台にあることがわかるヴァイオリンとキーボード、そして華麗なギターとラウドなリズム隊......と言うと、シンフォニック・メタルを想像する人も多いかもしれないが、AliAの音楽性はそんなひと筋縄ではいかないものである。思いの丈をシャウトしたかと思えば、しっとりとバラードを歌い上げる、表現の幅広さを持つAYAME(Vo)を筆頭に、このバンドにはどんな楽曲も柔軟に楽しめる技巧の持ち主ばかりが揃っているのだ。各々の個性を生かした、コントラストが鮮やかなアレンジも聴き応えあり。また、玄人を唸らせる実力だけではなく、誰もが歌い踊り、自らの想いを託せるポップな魅力も感じることができる。(高橋 美穂)
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AliA (58)
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AliA
Me
もはやAliAの名刺と言える、YouTubeで1,500万回再生を突破した「かくれんぼ」を筆頭に、結成から3年間のバンドの歩みが全13曲から感じられる1stフル・アルバム。コロナ禍でたくましくなったバンドを象徴する「天気予報」、"じゃ逃げちゃえよ!"とワイルドにいざなう「まあいっか」、SEIYA(Ba)とEREN(Gt)とTKT(Key)の共作曲「ケセラセラ」など、序盤からバラエティに富んだ流れ。AYAME(Vo)のミュージカルのように突き抜けた表現力と、美しくデコレーションするRINA(Vn)の音色、エンジンを吹かすBOB(Dr)のビートなど、個性豊かなAliAらしさも光っている。ラスト・ナンバー、本音と決意を曝け出すような「Me」が秀逸。
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AliA
eye
初シングルは方向性の異なった3曲を収録。表題曲は力強く駆け抜けるビートの上で鬱々とした感情を爆発させるのだが、大胆すぎるアレンジを施した間奏からベクトルが切り替わり、光へ目掛けて走り出す構成は実にエモーショナルだ。「happy birthday?」は全員主役という彼らのコンセプトが炸裂したアッパー・チューン。各パートが前に飛び出すのはもちろん、EDM的なビルドアップにブレイクダウン、アンセム的なコーラスと、派手な展開で聴き手のテンションを突き上げる。そして、ストリングス・チームと初レコーディングをした壮大で美麗なバラード「ムツノハナ」と、どれもかなり強力。EREN(Gt)が"やりすぎたものを作ってみたかった"と話す通り、かなり挑戦的且つ意欲的な1枚に仕上がった。
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AliA
realize
前作から7ヶ月で早くも届けられた2ndミニ・アルバム。強烈なまでの激情を迸らせる「realize」で幕を開ける本作はシリアスでヒリヒリとした空気が立ち込める「Discord」や、瑞々しくて爽快感のあるサウンドをホーン・セクションがより華やかに彩る「ユートピア」、エレクトロ路線を押し出したパーティー・チューン「インストップデート」、柔らかなスロー・バラード「letter」などどれもキャッチーながら、見事なまでに全曲が異なる趣きを持った7曲を収録している。また、"6人全員が主役"と話す通り、各曲で必ず各パートが前に飛び出してくるメリハリを効かせたアレンジも白眉。エモくて骨太なバンド・サウンドを軸に枝葉をさらに広げ、伸ばしていく可能性を大いに感じさせる1枚に仕上がった。
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AliA
AliVe
エモーショナルな女性ヴォーカルに、クラシックが土台にあることがわかるヴァイオリンとキーボード、そして華麗なギターとラウドなリズム隊......と言うと、シンフォニック・メタルを想像する人も多いかもしれないが、AliAの音楽性はそんなひと筋縄ではいかないものである。思いの丈をシャウトしたかと思えば、しっとりとバラードを歌い上げる、表現の幅広さを持つAYAME(Vo)を筆頭に、このバンドにはどんな楽曲も柔軟に楽しめる技巧の持ち主ばかりが揃っているのだ。各々の個性を生かした、コントラストが鮮やかなアレンジも聴き応えあり。また、玄人を唸らせる実力だけではなく、誰もが歌い踊り、自らの想いを託せるポップな魅力も感じることができる。