Japanese
2018年09月号掲載
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女性ヴァイオリニストを擁する3ピース・バンドの全国デビュー作。シンセサイザーの音色を主体としたエレクトロ・サウンドにヴァイオリン&ギターが絡んでいく様子は、光を重ね塗りしているようなイメージ。リズム隊が絶えず刻むビートは躍動感を生み出している。おそらく"次世代のダンス・ミュージック"を作ることに意識的な人たちなのだと思うが、そう考えると、櫻井健太郎(Vo/Gt)による歌詞も興味深い。人と人との繋がりを描く彼の歌詞は、時に傷を癒し、時に傷跡を思い出させる行為として"踊る"という事象を捉えている。そのすべてが美しいことだと認めるため、レルエのサウンドは煌びやか且つ軽やかである必要があったのだろう。バンドの本質がまっすぐに伝わってくる意欲作。(蜂須賀 ちなみ)
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