Overseas
2018年09月号掲載
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90'sオルタナティヴ・ロックを代表するバンドのひとつであるALICE IN CHAINSが、約5年ぶりのニュー・アルバムをリリース。バンドの誕生の地であるシアトルのスタジオでレコーディングされ、そのシアトルをシンボリックに表現したタイトル"レーニア(山)の霧"と名付けられた今作は、LAでレコーディングされた前2作と比べると、彼らのルーツやこれまでの活動を総括するような、どこか感傷的な作品となった。ヘヴィでダウナーで妖しげなJerry Cantrellの唯一無二の存在感を放つギター・リフと、哀愁たっぷりのコーラス・ワークがたまらない。そんな懐かしい空気感を纏うサウンドには、成功を手に入れつつも、困難を乗り越え前向きに進んできたバンドの堂々たる自己肯定も感じられる。(山本 真由)
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