Japanese
2018年08月号掲載
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女性ヴォーカルを擁する愛知県岡崎市発の4ピース・バンド、九十九(読み:つくも)の最新作。マイナー調の歌謡ロックというバンドの特色が色濃く出ている一方、例えば、牧 孝奎(Gt)が初めて作詞に挑戦していることや、「オセロ」での引き算のアンサンブルや中盤でのギターの重ね方、レベッカの名曲「フレンズ」のカバーなど、至るところに新しい要素が。フィジカルでのリリースは全国デビュー作以来1年3ヶ月ぶりだが、バンドが新しく生まれ変わるためには、その期間が必要だったのかもしれない。ひと際明るい響きをした「Delight」を冒頭に配置したのは、おそらく彼ら自身が前を向いているのだということを示すためだろう。"カーテンコール"と言いつつも、お行儀良く収まりはしないラストも痛快だ。(蜂須賀 ちなみ)
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