Japanese
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back numberやクリープハイプ、KANA-BOONらの音楽性や歌詞の世界観が10代に影響を与えるとこんなバンドが生まれるのかもしれない......。そんな印象もありつつ、そこにネガティヴからの反動はほぼ感じられず、素直に今、歌える、鳴らせることを自然と育んだナチュラルなメロディやアンサンブルに消化している。日本のギター・ロックの血統にありつつ、キーボード・サウンドがアレンジの幅を広げ、ユニークな持ち味にもなっている。何より、10代の恋愛における男女の想いのすれ違いを、"もの"や"こと"で鮮やかに映像化する物語性のある歌詞がリアル。別れを女子目線と男子目線で対称的に描く「ブルースター」と「君のシャンプー」など、いい意味でしんどくて若い恋愛の真実に、思わず引き込まれる。(石角 友香)