Japanese
2018年03月号掲載
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ロック、R&B、ハウス、ニュー・ウェーヴ、AORを飲み込み、進化を続ける4人組が、前作『D.R.E.A.M.』から半年ぶりにミニ・アルバムをリリース。どこまでも淡い音の風景が全然物足りなくないのは、その中で唯一無二とも言える、儚げな歌声で存在感をアピールするMATTONをはじめ、メンバーそれぞれが絶妙なさじ加減で主張しながら、PAELLASというバンドの姿を描き出しているからだ。ラストを飾る「Over The Night」は、そんな彼らの真骨頂。ゴスペルの影響を取り入れながら、6分を超える演奏をじっくりと聴かせたところに確かな成長を実感しているバンドの矜持が感じられる。バンドはこの作品を、"第2章の幕開け"と位置づけているらしい。最後に示した、ほのかな明かりがさらなる飛躍を期待させる。(山口 智男)
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