Japanese
2017年05月号掲載
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ガレージ・ロック、ジャズ、ブルース、男前なロックの要素を盛り込んだサウンドにしゃがれ声によるヴォーカルが魅力の5人組ロック・バンドの9枚目となるアルバム。ライヴ・バンドならではの実感のこもった歌詞が興味深い楽曲「ハイボール」、同じくライヴハウスを歌いながら民族的な演奏の楽しさとカッコよさを教えてくれるポルカ・ナンバー「ライブハウスポルカ」、洒落た音使いとこみ上げるメロディに気持ちが高ぶる疾走感溢れる「アルマエラ」など、生楽器の音の良さと空間を活かした隙間のあるアンサンブルが、デジタルな音圧に慣れてしまった耳に心地よい1枚。6月4日には恵比寿LIQUIDROOMでのワンマン・ライヴも決まっており、ライヴを重ねることで支持を得てきたバンドの充実度が伝わってくる。(岡本 貴之)