Overseas
2017年01月号掲載
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結成25年目にして、オリジナル・アルバム初のセルフ・タイトル作。メロディック・ハードコアからスタートして、ポスト・ハードコア、ゴス、インダストリアル、ポスト・パンク/ニュー・ウェーヴと音楽性の幅を広げていったAFIがここではポスト・パンク/ニュー・ウェーヴに加え、改めてメロディック・ハードコアにアプローチ。前半こそ、THE CUREやJOY DIVISIONの影響とともにダークなロマンチシズムを印象づける耽美系の曲が多めに並んでいるが、後半はMISFITSやTHE OFFSPRINGを連想させるパンキッシュな曲が並んでいる。抜き身のサウンドがバンド自ら"The Blood Album"と呼ぶ原点への回帰を印象づけつつ、ラストを締めくくるブルース・ナンバーがアピールするのは、バンドの新境地だ。(山口 智男)
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