DISC REVIEW
Overseas
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JIMMY EAT WORLD
Integrity Blues
前作から3年ぶりにリリースした9作目のアルバム。シンセ・ベースを使った1曲目の「You With Me」を聴いただけで、新たなサウンドを求めたチャレンジングなアルバムだということはわかる。彼らを彼らたらしめている、切ないとも美しいとも言えるメロディは健在だが、彼らの代名詞とも言える「Sweetness」のようなエモーショナル且つストレートなギター・ロック・ナンバーは全11曲の中で、Track.9の「Through」しか収録されていない。その他の曲の、空間というか、音響を意識したポスト・ロック的なアプローチをどう受け止めるかが本作に対する評価を決めるポイントだ。中にはポスト・パンク/ニュー・ウェーヴ的なアプローチもある。結成から20余年。彼らが挑んだ新境地は刺激的且つ新鮮だ。
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