DISC REVIEW
Japanese
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retolighter
明星のおとづれ
2006年に仙台でシラトリサキコ(Dr)を中心に結成し、ここまでメンバー・チェンジがありながらも、約10年のときを経て満を持して全国流通盤となるミニ・アルバム『明星のおとづれ』を完成させた3ピース、retolighter。ドラム、ベース、ギターにシンセを加えたエレクトロな装いのあるサウンドではあるけれど、個人的にはポップ・センスやソリッドさという点では少年ナイフを思い起こす。シニカルさと遊び心がふんだんで、愛らしく美しいものだと触れようとすると、毒もトゲも突きつけてくる感覚。そのチクチクとした毒っ気も心地いいもの。シンセなど聴こえてくる音の感触や鋭さに"今"のものはあるけれど、90年代オルタナや、ローファイ、ベッドルーム・ポップの創意工夫や試行錯誤の面白さ、というものが根底に流れている。最新鋭でありつつ手作り感のある作品だ。
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