Japanese
2016年02月号掲載
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福岡の4人組ギター・ロック・バンド key poor diaryが放つ初のミニ・アルバム『keyword』は、バンドのコンセプトである"振り返りながらもきちんと前に進むための曲を"という思いがそのまま落とし込まれた1枚。プロローグのようなTrack.1「九月の月」から、5ヶ月前を振り返るTrack.2「四月の彼女」への流れはまさに"あのときを振り返る"構成になっていて素晴らしい。また、プロデューサーに、YMOやくるりなど数多くのサポートを行っているゴンドウトモヒコ(METAFIVE/anonymass/蓮沼執太フィル)を迎え入れているのもチェックするべきポイント。そして、エッジの効いたギター・ロック・サウンドに乗せて心に語りかけてくる大島正太(Vo/Gt)の"あなたがどんな人でもいいから"という正直な言葉には安心させられる。何気ない日常を大切にしようと思った。(白崎 未穂)