Overseas
2015年11月号掲載
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MY BLOODY VALENTINEとヒップホップを同じようにバックグラウンドに持つシューゲイズ・ブレイクビーツなインストゥルメンタリスト、3年ぶりの新作。"NinjaTune"から"Counter Records"へ移籍したこと自体は彼の音楽性に影響はないと見てよさそう。むしろバンド・サウンドを根底に持ちつつ、リリカルなマインドを洗練されたエレクトロ・サウンドに昇華する手さばきはパーソナルになったほどだ。グロッケン風のシンセや清冽なシ--ケンスのTrack.2、生ドラム風ビートに子供の声が愛らしいTrack.4、バリの宗教音楽っぽい音階とベルのようなシンセがドリーミーなTrack.8など、インストだが歌モノ的なストーリーもあって聴きやすい。マイブラ、BOOM BOOM SATELLITES、Thom Yorkeのソロ好きにもおすすめしたい。(石角 友香)
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