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DISC REVIEW

Japanese

2015年03月号掲載

いぎありわっしょい

"もしも俺に歌うことが無くなった日が来たら、どうか君の手で俺のこと殺してくれ"。こんなことを唄うヤツらがカッコ悪いわけないだろ?とロックンロール・ラヴァーのみなさんに問いただしたい。怒りも悔しさも情けなさも、自分への感情だろうが誰かへの感情だろうが全部愛へと変換して溢れさせていく、この感じ。不器用だし乱暴だけど最高にキュートな生き様に痺れた。スルー・スキルとかコピー&ペーストの技術とか、そういう種類の賢さはロック・バンドには要らないよなあ、やっぱり。ギターとシンセがバキバキ効いたダンス・チューンからド直球のフォーク・ソングまでカラフルに鳴らしきる楽器隊のサウンドもいいが、CDの中ですらギンギンに存在感を放つフロントマン但野のことが超気になる。(蜂須賀 ちなみ)