Japanese
2015年02月号掲載
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朝は残酷なほどに爽やかだ。"このルーティン・ワークが明日からも続くのか"、"今自分が営んでいる生活の先に未来はあるのか"。深夜に眠れなくなって、来る朝がどうしても怖くなってしまうという経験が誰しもあると思う。拭っても拭ってもまとわりつく閉塞感と不安を抱えた人々を、このChapter lineというバンドはひとりぼっちにはさせないだろう。初の全国流通音源にて、前へ前へと進み続けるバンドのサウンドとブルース色の濃いヴォーカルにこもっているのは、"変わりたい"というエネルギー。自分らしさを殺さずに生きるのが難しい時代だからこそ"変わる"にはエネルギーが必要なのだ、そして"変わる"のは代わりのいないあなたであり今しかないのだ、と彼らは叫び続ける。(蜂須賀 ちなみ)