Overseas
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UKロックの異端児と呼ばれたデビューから早11年、新ベーシストのKarl Astburyと共にゼロから作り上げたこの5thアルバムは、前作『Sirens』に続いてセルフ・プロデュースの力作となった。"人形"や"道化師"をモチーフにしたアートワークおよび歌詞も興味深いが、DINOSAUR JR.やNIRVANA、そしてHOLEといった米オルタナ・バンドからの影響が、かつてなくダイレクトに反映されたサウンドにも注目。NBAの初期衝動を思わせるファズ・ギターと、フロントマンSam Forrestの壮絶なシャウトの応酬には否が応でも血がたぎる。本国では相変わらずシーンから孤立無援の状態だが、近年のグランジ再評価と上手くハマれば再ブレイクも期待できるのでは?(上野 功平)
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Skream! 2024年09月号