Japanese
2013年12月号掲載
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前身バンドThe宇宙人sの解散後、精力的にソロ活動を続けてきた宇宙まおの1stシングル。どこか懐かしいメロディが癖になる「つま先」と、少年のような歌声が胸に沁みるバラード「哀しみの帆」、どちらも幼げで屈託のないヴォーカルが生きている。彼女の個性がこれまで以上に引き出されているのも、亀田誠治のプロデュースと聞くと合点がいく。また、昨年リリースのミニ・アルバム『ワンダーポップ』の収録曲の別ヴァージョンとなる「あの子がすき(lovely version)」は、斉藤和義の「君の顔が好きだ」などを彷彿とさせるジャジーなピアノ・アレンジが、ストレートな歌詞と絶妙にマッチしていて、以前のヴァージョンよりも軽やかな印象。3曲とも全く別の雰囲気を持ちながら、共通してこれ以上ない純粋さを持ち合わせている。ワンコインでリリースするには勿体ない程の良作。(奥村 小雪)
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