DISC REVIEW
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VAMPIRE WEEKEND
Modern Vampires Of The City
3作目にふさわしい飛躍を印象づけるブルックリンの4人組の新作。求められるものの大きさを思えば、もっとややこしい作品になっても不思議ではなかった。それがこれほど天真爛漫な作品になったところにバンドの器の大きさが窺える。2013年を代表する1枚になることは必至の傑作。人懐こいメロディを持った軽快なロックンロールを、バロック、ダブ、ヒップホップ、アフロ・ポップの手法を使い、極めて現代的なポップスに作り上げるという意味では前2作の延長。そこにアンサンブルや音の響かせ方のおもしろさが加わり、バンド・サウンドが3D的にスケールアップした印象だ。アフロ・ポップの要素が後退したと言われているようだが、後半、その魅力をたっぷり楽しめるので、それを求めている読者はご安心を。
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